ヒルベルト・ラミレス

ヒルベルト・ラミレス：メキシコが生んだ二階級制覇の英雄

ヒルベルト・ラミレス（Gilberto Ramírez）は、1991年6月19日生まれ、メキシコ・シナロア州マサトラン出身のプロボクサーです。愛称は"エル・スーるド（El Zurdo）"。左利きのボクサーを意味します。現在はWBAスーパー・WBO世界クルーザー級統一王者として君臨し、かつてはWBO世界スーパーミドル級王者にも輝いた、世界2階級制覇王者です。

アマチュアからプロへ

ラミレスはアマチュア時代から才能を発揮し、メキシコジュニアチャンピオンに3度も輝いています。その実績を引っ提げ、2009年8月21日に18歳でプロデビュー。デビュー戦では初回KO勝ちを収め、華々しいスタートを切りました。

スーパーミドル級での躍進

プロ転向後、ラミレスはスーパーミドル級で着実にキャリアを積み重ねます。2010年にはWBC世界スーパーミドル級ユース王座を獲得。その後も着実に勝利を重ね、2016年4月9日には、マニー・パッキャオ対ティモシー・ブラッドリーの前座で、WBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハムに挑戦し、見事判定勝ち。WBO世界スーパーミドル級王座を獲得しました。

5度の防衛と王座返上

WBO世界スーパーミドル級王座を獲得後、ラミレスは5度の防衛に成功。マックス・ブーサック、ジェシー・ハート、ハビブ・アメド、ロアマー・アレクシス・アングロといった強豪を退け、その実力を証明しました。しかし、2019年5月13日、WBO世界スーパーミドル級王座を返上し、新たな階級への挑戦を決意します。

ライトヘビー級、そしてクルーザー級へ

スーパーミドル級王座返上後、ラミレスはライトヘビー級に転向。2019年4月にはライトヘビー級転向戦をTKO勝利で飾ります。その後、WBA世界ライトヘビー級挑戦者決定戦を制し、スーパー王者ディミトリー・ビボルへの挑戦権を獲得。しかし、2022年11月5日に行われたWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチでは、ビボルに判定で敗れ、王座獲得と2階級制覇はなりませんでした。

クルーザー級での戴冠

ライトヘビー級での挑戦を経て、ラミレスはクルーザー級に階級を上げます。そして、2024年3月30日、WBA世界クルーザー級スーパー王者アルセン・グラミリアンに挑戦。見事判定勝ちを収め、メキシコ人ファイターとして初めてクルーザー級の王座を戴冠し、2階級制覇を達成しました。さらに同年11月16日、WBO世界クルーザー級王者のクリス・ビラム＝スミスとの王座統一戦に勝利し、WBAとWBOのクルーザー級王座統一を成し遂げました。

戦績と獲得タイトル

• - プロボクシング：48戦 47勝 (30KO) 1敗

獲得タイトル

• - WBC世界スーパーミドル級ユース王座
• - NABF北米スーパーミドル級王座
• - NABO北米スーパーミドル級王座
• - WBOインターナショナルスーパーミドル級王座
• - WBO世界スーパーミドル級王座
• - NABF北米ライトヘビー級王座
• - WBA世界クルーザー級スーパー王座
• - WBO世界クルーザー級王座

まとめ

ヒルベルト・ラミレスは、その卓越した才能と努力で、メキシコボクシング界に新たな歴史を刻み続けています。今後の活躍にも目が離せません。

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