ヒートウェイヴ

ヒートウェイヴ (HEATWAVE)

ヒートウェイヴは、1979年に福岡で結成された日本のロックバンドです。バンドの中心はギターとボーカルを担当する山口洋であり、彼の個人的なプロジェクト色も強いのが特徴です。バンド結成当初は高校生のメンバーによって構成され、その後さまざまなメンバーが入れ替わりながらも、現在はベース不在の3人編成で活動を続けています。

バンドの歴史

ヒートウェイヴは、福岡の高校で結成された後、九州を中心に活動を展開し、その結果、地域で最も人気と実力を誇るバンドとなりました。バンド名は、ザ・ジャムがカバーした1960年代のモータウンの名曲「ヒート・ウェイヴ」に由来します。1985年には自主制作のEP『36°5』を発表したのを皮切りに、ミニ・アルバムやシングルも次々とリリースしました。

1990年には、アルバム『柱』でメジャーデビューを果たし、福岡発のバンドとして全国へと進出しました。当時のメンバーは山口洋、渡辺圭一（ベース）、藤原慶彦（ドラム）の3人でした。バンドはその後も精力的に活動を行い、1991年にはアルバム『凡骨の歌』を発売。しかし、その後はメンバーの脱退が続き、1991年以降、藤原が脱退したのを皮切りに、1995年には渡辺も脱退しました。

その後、1996年にポリドールレコードに移籍しますが、セールスが伸びず、1999年の『日々なる直感』を最後にメジャーレーベルでの活動を終了。2001年にはバンド活動の休止を宣言しました。しかし、山口と渡辺はその後もソロ活動として音楽的関わりを持ち続け、2003年に4人編成で再びバンド活動を再開しました。新たに他のメンバーも加わり、ヒートウェイヴとしての活動は今も続いています。

メンバーと交友関係

現在のメンバーは、山口洋（ギター・ボーカル）、池畑潤二（ドラム）、細海魚（キーボード）です。山口は多くのシンガーソングライターに影響を受けており、ボブ・ディランやニール・ヤングたちを深く敬愛しています。また、アイルランドのアーティストとも交流があり、国内外の様々な音楽家とのコラボレーションも行っています。特に、ザ・ブームの宮沢和史やソウル・フラワー・ユニオンの中川敬との関係が深まっています。さらに、サポートミュージシャンとしても多くの仲間たちがいることが、ヒートウェイヴの音楽的な豊かさを支えています。

作品リスト

ヒートウェイヴはこれまでに多くのシングルやアルバムをリリースしており、代表作には『凡骨の歌』や『陽はまた昇る』、『日々なる直感』などがあります。特にアルバム『柱』はメジャーデビューを記念する作品で、その後の音楽シーンに大きな影響を与えました。また、メジャーデビュー20周年を祝してしてリリースされたボックス・セット『EPIC YEARS 1990-1995』はファンにとって特別なコレクションとなっています。

最後に

今もなお進化を続けるヒートウェイヴは、その音楽と活動を通じて多くのファンに支持され、愛され続けています。彼らの音楽は、ジャンルを超えた幅広い影響を与え、これからの展開にも期待が寄せられています。

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