ヒートホーク

ヒートホークとは

ヒートホーク（heat hawk）は、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズにおいて登場する架空の武器です。この武器は、相手を切断するために高温を発生させる性能を持ち、主に近接戦闘で使用されます。

初登場と特徴

ヒートホークは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第4話で初めて登場し、シャア専用のザクII S型がガンダムとの戦闘で使用しました。ガンダムバズーカを切断する驚異的な性能を発揮したほか、ビームサーベルとの接触でもその技術が光りました。この武器の名称は第5話で初めて言及され、特に赤熱化させてガンダムのシールドに損傷を与える姿が印象的です。第21話では、ザクIIがヒートホークでガンダムの脇腹にダメージを与える場面も描かれています。

技術的背景

ヒートホークは、その設定において高熱を利用して敵を切断する武器として説明されており、宇宙空間でのコロニー建設作業用工具の進化系にあたるとも言われています。この武器は高周波誘電や超音波振動によって刃を高温化する「振動剣」として機能します。

バリエーション

ヒートホークには多くのバリエーションがあり、それぞれの機体に応じて特化した設計がされています。以下は主なバリエーションのいくつかです。

• - 大型ヒート・ホーク（ザクII FS型ガルマ・ザビ専用機用） : 通常のヒートホークよりも質量と出力が向上したもの。刃も大きく鋭利です。
• - ヒート・ホーク（Type-L2） : ランバ・ラル専用機に装備されたもので、試験的に異なる構造のものも存在します。
• - 大型ヒート・ホーク（ザクIIドズル・ザビ専用機用） : ドズル専用機に装備された大型化したバリエーションで、攻撃力が向上しています。
• - アクト・ザク専用大型ヒート・ホーク : アクト・ザク用に改良されたもので、グリップの延長機能や折り畳み機構が特徴です。
• - ヒート・トマホーク : 両刃仕様のヒートホークで、攻撃力と取り回しが向上しています。
• - ヒート・ランサー : 伸縮式ロッドにヒートホークの刃を装着したもので、攻撃範囲は広いものの取り回しは難しいです。
• - ハイザック用ヒート・ホーク : ハイザック専用に開発された改良型で、刃が若干大型化されています。

さらに、宇宙世紀以外の作品でもヒートホークは登場し、例えば『機動新世紀ガンダムX』では、旧革命軍の機体ジェニスが装備しています。

グッズ化

近年では、ヒートホークをモチーフとした商品も登場しており、2020年にはBANDAI SPIRITSやサンスター文具からペーパーナイフが発売されています。

このように、ヒートホークはガンダムシリーズの中でも重要な武器の一つであり、多様なバリエーションがファンに愛されています。

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