ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス

ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス

『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』は、1992年にバンプレストから発売されたスーパーファミコン用RPGです。本作は、『コンパチヒーローシリーズ』の一作として、ガンダムシリーズ、仮面ライダーシリーズ、ウルトラシリーズという、日本の特撮・アニメを代表するヒーローたちが集結したクロスオーバー作品です。

概要

本作最大の特徴は、SD（スーパーデフォルメ）化されたキャラクターたちが、原作の設定や人間関係を忠実に再現している点です。通常のコンパチヒーローシリーズでは、ヒーローたちが擬人化された世界観でオリジナルストーリーが展開されますが、本作ではアムロ・レイ、南光太郎、モロボシ・ダンといった各シリーズの主人公たちが、それぞれの個性を保ちながら共闘します。

舞台は、各シリーズのキャラクターが共存する惑星エルピス。ここでは、アムロ、光太郎、ダンで構成される特殊チーム「ゼウス」が、各シリーズの悪役たちで構成されたテロリスト集団と戦いを繰り広げます。プレイヤーはゼウスのメンバーを操作し、エルピスの平和を取り戻すための冒険に挑みます。

ゲームシステム

ルート

各都市を結ぶ移動手段として「ルート」が存在します。ルートは物語の進行に応じて開通したり、閉鎖されたりします。また、ダンジョンを経由して別の都市へ移動できる「闇ルート」も存在し、緊急脱出などに利用できます。

装備

各キャラクターは武器と防具を装備でき、ステータスを強化できます。装備品には攻撃力や防御力だけでなく、特殊な効果を持つものも存在します。ガンダム系、ライダー系、ウルトラ系のキャラクターは、それぞれ装備できる武器・防具が固定されています。

戦闘

戦闘はターン制で、最大4対4で行われます。プレイヤーは、攻撃、必殺技、特殊能力、アイテム、防御、逃げるなどのコマンドを選択し、敵を倒します。必殺技を使用するにはテクニカルポイント（TP）が必要で、TPは攻撃の命中や敵の撃破によって回復します。戦闘から逃げることも可能ですが、その際に「根性」が低下します。「根性」は、混乱や気絶といった状態異常への耐性に影響します。

戦闘時のキャラクターの並び順は特徴的で、メニュー画面での並び順が1番上のキャラクターは、戦闘画面では中央に配置されます。コマンド入力順も、この戦闘画面での並び順に準じます。

HPが0になると戦闘不能になりますが、戦闘終了後にHP1の状態で復帰します。HPや状態異常、根性は病院で回復できますが、TPは戦闘かアイテムでのみ回復可能です。HPが残り1になると、クリティカルヒットが発生しやすくなります。

その他

ゲーム中には、パーティメンバー同士の会話イベントが発生し、ストーリーのヒントが得られることがあります。

ストーリー

テロリストの一斉蜂起により、惑星エルピスは危機に瀕しています。プレイヤーはゼウスのメンバーとして、各地のダンジョンを攻略し、ルートを開通させながら、テロリストの拠点を目指します。物語の終盤では、本作オリジナルの敵メカであるXNガイスト（ザンガイスト）に搭乗するアポロンとの決戦が待っています。

登場キャラクター

主要キャラクター

アムロ・レイ（ガンダム→νガンダム）
南光太郎（仮面ライダーBLACK→仮面ライダーBLACK RX）
モロボシ・ダン（ウルトラセブン）

スポット参戦キャラクター

ギリアム・イェーガー（ゲシュペンスト）
本郷猛（仮面ライダー1号）
カミーユ・ビダン（Ζガンダム）
ハヤタ（ウルトラマン）
風見志郎（仮面ライダーV3）
マサキ・アンドー（サイバスター）
東光太郎（ウルトラマンタロウ）
ハマーン・カーン（キュベレイ）
シャア・アズナブル（サザビー）
エルピー・プル（キュベレイMk-II）
シーブック・アノー（F-91）
* シュウ・シラカワ（グランゾン）



『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』は、往年のヒーローたちが共演する夢のような作品であり、戦略的な戦闘や、原作を尊重したストーリー展開が魅力です。コンパチヒーローシリーズファンはもちろん、ガンダム、仮面ライダー、ウルトラマンシリーズのファンにもおすすめの一作です。

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