ビエケス島

ビエケス島（Isla de Vieques）

ビエケス島は、プエルトリコ本島から南東へ約10km、ヴァージン諸島の沖合に位置するプエルトリコ領の島です。地理的にはヴァージン諸島に近いため、クレブラ島と共にスパニッシュ・ヴァージン諸島を構成しています。面積は約150平方キロメートル、人口は約9500人（2000年時点）で、中心地はビエケスです。

歴史

先住民の時代とスペインの征服

元々、ビエケス島にはタイノ族が定住していました。1493年にクリストファー・コロンブスによって発見され、1511年にはスペイン人が島を征服しようと試み、タイノ族の反乱を引き起こしました。ヤウレイボーとカチマーという2人の兄弟の指導のもと、タイノ族はスペイン人と勇敢に戦いましたが、1514年には島はスペインによって占領され、ヤウレイボーとカチマーは戦死しました。残されたタイノ族の人々は、プエルトリコ本島へと奴隷として連れて行かれました。

海賊の時代とスペインの植民地化

17世紀から18世紀にかけて、イギリス、フランス、デンマークなどの海賊が島を訪れるようになり、イギリスが島を占領しようとしましたが、スペイン軍によって追放されました。プエルトリコ島を植民地化していたスペインは、1811年にプエルトリコ島知事の要請を受け、ビエケス島の植民地化を決定しました。1816年には、シモン・ボリバルがビエケス島を訪問しています。1843年、スペインは島に町や村を設立し、砦の建設を開始するなど、本格的な植民地化を進めました。また、サトウキビのプランテーションが発展し、島は繁栄しました。

米西戦争とアメリカ領への編入

1898年、スペインはアメリカとの米西戦争に敗北し、プエルトリコはアメリカ領となりました。これに伴い、ビエケス島もアメリカ領の一部となりました。砂糖産業で栄えていた島ですが、1915年にはサトウキビプランテーションの労働者によるストライキが発生し、暴動に発展しました。

アメリカ海軍の軍事演習地

1941年以降、ビエケス島はカリブ海におけるアメリカ海軍の軍事演習地となり、島民との間で様々なトラブルが発生しました。

外部リンク

Isla-Vieques.com
Vieques Island Puerto Rico, Caribbean - Isla de Vieques Lodging Rentals Beaches
* Pictures from the island

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