ビサイド・アワーセルヴス

オーシャン・カラー・シーン（Ocean Colour Scene）は、1990年代のブリットポップ・ムーブメントを代表するイギリスのロックバンドです。彼らの音楽は、ザ・スモール・フェイセスやザ・フーといった1960年代のブリティッシュ・ロックからの影響を色濃く受け継ぎ、ギターサウンドとソウルフルなボーカルが特徴です。

今回ご紹介する『ビサイド・アワーセルヴス』（Beside Ourselves）は、1996年に日本独自企画としてリリースされたアルバムです。通常のアルバムとは異なり、シングル盤のみに収録されていた楽曲や、アルバム未収録曲など、レアなトラックが多数収録されています。これは、熱心なオーシャン・カラー・シーンのファンにとっては、まさに宝の山と言えるでしょう。

収録曲を見てみましょう。

ザ・サークル（アコースティック）: 彼らの代表曲の一つである「ザ・サークル」のアコースティックバージョン。オリジナルとは異なる、より繊細で温かみのあるサウンドが楽しめます。
アリバイズ: シングル「The Day We Caught the Train」のカップリング曲。メロディアスなギターリフと、スティーヴ・クラドックの哀愁漂うボーカルが印象的なナンバーです。
クール・クール・ウォーター: シングル「Hundred Mile High City」のカップリング曲。軽快なリズムと、夏の終わりのような切ないメロディが心地よい楽曲です。
チャーリー・ブラウン・セイズ: 初期のシングルに収録されていた楽曲。彼らのルーツである1960年代のブリティッシュ・ロックへの愛情が感じられる、骨太なロックンロール・ナンバーです。
ヒア・イン・マイ・ハート: スティーヴ・クラドックのソロ曲。彼のソングライターとしての才能が光る、美しいバラードです。
チキン・ボーンズ・アンド・ストーンズ: ブルージーなギターリフが印象的な、ライブでも人気の高いナンバーです。
ミセス・ジョーンズ: ポップでキャッチーなメロディが特徴的な楽曲。聴いていると思わず体が動き出すような、ハッピーな雰囲気に満ちています。
アイ・ニード・ア・ラヴ・ソング: その名の通り、ストレートなラブソング。スティーヴ・クラドックの歌声が心に染み渡ります。

『ビサイド・アワーセルヴス』は、オーシャン・カラー・シーンの音楽的な多様性と、彼らのルーツミュージックへの愛情が詰まった作品と言えるでしょう。通常のアルバムとは一味違った、レアトラックの数々をぜひお楽しみください。彼らのファンはもちろん、ブリットポップや1960年代のブリティッシュ・ロックが好きな方にもおすすめできる一枚です。

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