ビスマルク・バレット・ファリア

ビスマルク・バレット・ファリアのプロフィール

ビスマルク・バレット・ファリア（Bismarck Barreto Faria）は、1969年9月17日にブラジルで生まれ、元サッカー選手として特に日本のJリーグでの活躍で知られています。彼はミッドフィールダーとしてプレーし、ブラジル代表にも選ばれていました。ファリアという名前は、ブラジルポルトガル語に近い表記では「ビスマルキ・バヘート・ファリーア」となります。

幼少期とサッカーキャリアの始まり

ファリアは、警察官の父のもと、家族の末っ子として育ちました。彼の名前には父親が敬愛していた政治家オットー・フォン・ビスマルクからインスパイアを受けた背景があります。9歳でヴァスコ・ダ・ガマに入団し、若い頃から才能を発揮。17歳でトップチームの試合に出場し、急速に成長していきました。1989年にはワールドユース選手権に出場し、チームを3位に導き、自身も大会のMVPに選ばれました。

ブラジル代表とコパ・アメリカ

1990年、パラグアイとの試合でフル代表デビューを果たし、同年のワールドカップイタリア大会にもメンバー入り。出場は叶いませんでしたが、その後もブラジル代表には継続して選出されるチャンスが訪れました。しかし、1993年のコパ・アメリカでは代表から外れるという状況も経験します。バイエル・レバークーゼンへの移籍も決まりかけましたが、移籍金がネックとなり、結局その契約は実現しませんでした。

日本移籍とヴェルディ川崎

1993年、ファリアはヴェルディ川崎（現・東京ヴェルディ）に加入。ここで彼のキャリアは新たな展開を迎えます。加入初年度から大きな役割を果たし、8月にJリーグ初ゴールを挙げます。続くリーグカップでは6ゴールを記録し、MVPにも選出。彼の活躍によって、チームは93年から95年までの3年間で連続してステージ優勝を果たしました。個人的にも、ベストイレブンに選ばれるなど、その実力が評価される結果となりました。

鹿島アントラーズでの成功

ヴェルディでの活躍後、ファリアは鹿島アントラーズに移籍します。フロントからの評価が低かったことが一因で、退団を決意した後に新たな挑戦を選びました。在籍中は10番を背負い、1998年と2000年のリーグ優勝に大きく貢献。特に1998年のJリーグチャンピオンシップセカンドレグでは、先制ゴールをアシストするなど、チームメイトとの連携も光りました。2000年には天皇杯決勝での得点もあり、Jリーグ初の三冠を達成しました。

現役引退後と代理人業

2003年にヴィッセル神戸に加入し、J1残留に貢献した後、契約満了をもって現役を引退しました。Jリーグでは通算283試合に出場し、69ゴールを記録しています。引退後はブラジルに帰国し、代理人事務所を設立。サッカー選手の移籍や契約のサポートを行い、アレックス・ミネイロの鹿島への移籍を手がけるなど、成功を収めています。

エピソードと人柄

ファリアは信心深いクリスチャンであり、彼のプレースタイルや得点後のパフォーマンスには、常に神に感謝の気持ちが表れていました。また、日本での生活や文化に対する思いも強く、日本人選手とのつながりを大切にしていました。彼の背番号10へのこだわりや、ヴェルディ時代の仲間とのライバル関係なども含めて、色々なエピソードが語られています。

ビスマルク・バレット・ファリアのキャリアは、サッカー選手としてだけでなく、代理人としても新たなステージを迎え続けています。

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