ビック (フランス企業)

ビック（BIC）について

ビック（BIC）は、筆記具やライター、シェーバーなどを手がけるフランスの企業で、正式名称はソシエテ・ビック（Société Bic S.A.）です。本社はフランスのクリシーにあり、世界160カ国以上で製品を展開しています。日本法人としてはBICジャパン株式会社があり、同社はユーロネクスト・パリに上場しています。

沿革

ビックの歴史は1945年に始まります。創業者マルセル・ビックがパリ郊外にある工場を取得し、当初はシャープペンシルや万年筆の部品製造から事業をスタートしました。1950年には「BIC」のブランド名で初の使い切りボールペン「ビック・クリスタル」を発売し、これが同社の看板製品となります。

1961年、黄色（もしくはオレンジ色）の軸を持つボールペン「ビックオレンジ」が販売され、これも多くの人々に親しまれる商品となりました。この年に登場したキャラクター「BICBOY（ビックボーイ）」は、著名なポスター画家レイモン・サヴィニャックによってデザインされ、ブランドの大使として広く認知される存在となります。

特に1997年には、アメリカの高級筆記具メーカーであるシェーファーを買収し、傘下となることでさらなる成長を遂げました。その後、ビックはライターやシェーバー、さらにはスポーツ用品の分野にも進出します。

機能性ライター

ビックのライターは1973年に登場し、現代の使い切りライターのスタイルを確立しました。一般的なライターがブタンを燃料としているのに対して、ビックではイソブタンを使用しています。このため、寒冷地での使用に優れ、低温下でも問題なく点火できます。また、無臭設計であるため、タバコの香りを損なうことなく使用できる点も特徴です。更に、通常のライターよりも着火回数が多く、信頼性を誇ります。

日本におけるビック

日本においては、1980年から廣済堂商事がビック製品の代理店として販売を担当していました。しかし、2004年にビック本社が100%出資する会社に販売権を引き継がれ、現在はBICジャパンが日本での総販売元となっています。この移管により、製品の供給体制やマーケティング戦略が強化され、日本市場におけるビックの存在感がさらに高まることとなりました。

おわりに

ビックはその高い機能性やデザイン性で多くの人々に支持されており、今後もさまざまな製品として世界中で愛され続けるでしょう。特にボールペンやライターに関しては、ビックブランドが持つイメージの強さは他に類を見ません。

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