ビッグアイ (郡山市)

ビッグアイ (Big-i)

ビッグアイは、福島県郡山市の中心地に位置する高層ビルで、JR東日本の郡山駅前に建っています。このビルはそこでの再開発プロジェクトの一環として建設されたものであり、地上24階、地下1階、高さ132.6メートルと、福島県内で最も高い建物とされています。

建設の背景

ビッグアイの建設は、1983年1月に百貨店の出店が決定されたことから始まりました。1984年1月に郡山市が建設申請を行い、10月には申請が受理され、建設作業が始まるかに思われました。しかし、その後の政治的変動や市長の選挙結果により、計画は混乱をきたします。1986年には百貨店そごうの出店計画が白紙撤回され、その結果として地権者たちと市との間での紛争が生じてしまいました。

再開発計画の見直しが行われた後、1989年6月には福島地方裁判所が地権者の訴えを認めて慰謝料の支払いを命じる判決を下しますが、1994年に仙台高等裁判所が逆転判決を出し、郡山市側の裁量が認められることとなりました。この判決により、郡山市の勝訴となり、再開発は再び軌道に乗ることになります。

1990年代初頭に入ると、郡山商工会議所が都市型百貨店を誘致する動きがあり、最終的には再開発に合意が形成されました。その結果、1991年11月には新たなビル建設計画が策定されましたが、経済の悪化によって核店舗とされる大型店の招致が難航し、1996年には商業施設と公共機関が入り混じる複合ビルの建設構想へと変更されました。

ビッグアイの完成と開業

1999年には新しい再開発計画が確定し、民間部分の入居者募集が開始されました。2000年、ビルの愛称が「ビッグアイ」と決まり、翌年の2001年3月にビルが落成しました。同年4月には市民プラザや福島大学のサテライトキャンパス、商業施設の「モルティ」がオープンし、ビルの利用が始まりました。

提供されるテナントと施設

ビッグアイ内には多様なテナントが存在し、オフィスフロアにはソニー生命保険やウェブレッジなどの企業が入居しています。また、郡山市ふれあい科学館が20階から24階に位置し、そのプラネタリウムは地上で最も高い場所にあるとしてギネス・ワールド・レコーズにも認定されています。さらに、市民プラザや各種行政サービスを提供する市民サービスセンターも設けられています。

1階から5階には商業施設「モルティ」があり、スターバックスコーヒーやザ・ボディショップなど、さまざまなショップが揃っています。

まとめ

ビッグアイは、郡山市のシンボルとしてだけでなく、地域経済の中心地としても重要な役割を果たしています。様々なテナントやサービスが提供されるこのビルは、地域の発展に寄与し続けており、多くの人々に利用されています。今後もこのビルが、地域の人々に愛され続けることを期待しています。

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