ビットコインゴールド

ビットコインゴールド（Bitcoin Gold）は、2017年10月24日（日本時間）にビットコインのブロックチェーンからハードフォークして生まれた暗号通貨です。ビットコインの抱える課題の一つであった、マイニングの集中化を解消するために開発されました。

ビットコインとの主な違い

ビットコインゴールドの最大の特徴は、プルーフ・オブ・ワーク（PoW）アルゴリズムに「Equihash」を採用している点です。ビットコインが採用するSHA-256アルゴリズムは、ASICと呼ばれる専用のハードウェアで効率的にマイニングが可能となり、マイニングが一部の事業者に集中してしまうという課題がありました。一方、EquihashはASICによるマイニングが難しく、GPUなどの汎用的なハードウェアでのマイニングが比較的容易なため、マイニングの分散化を促進し、より多くの人がマイニングに参加できることを目指しています。

このアルゴリズムの変更により、ビットコインゴールドは、より分散化されたネットワークを構築し、特定のマイニング事業者に権力が集中することを防ぐことを目的としています。

各取引所の対応

ビットコインゴールドの誕生後、各仮想通貨取引所は、その取り扱いに関して様々な対応を発表しました。以下に、主な取引所の対応状況をまとめます。

bitFlyer

bitFlyerは、ビットコインゴールドのブロックチェーンの安定稼働を確認した後、資産保護に問題がないと判断した場合に、ビットコインゴールドの付与、売買サービスの提供を開始する方針を示しました。しかし、状況によっては付与や取引の開始が見送られる可能性もあります。

CoinCheck

CoinCheckは、ビットコインゴールドの付与を行う予定であることを発表しました。しかし、資産の保護が困難と判断した場合や、サービス提供の安定性が確保できないと判断した場合には、付与を見送る可能性も示唆しています。

Zaif

Zaifは、現時点ではビットコインゴールドの付与、入出金、取引のいずれも行わないことを発表しています。しかし、ハードフォーク時のスナップショットは保持するとしており、今後の状況によっては対応が変わる可能性も考えられます。

まとめ

ビットコインゴールドは、ビットコインの抱えるマイニングの集中化問題を解決するために誕生した暗号通貨です。Equihashアルゴリズムを採用することで、ASIC耐性を獲得し、より分散化されたマイニング環境を目指しています。各取引所の対応状況は、今後のビットコインゴールドの動向を左右する重要な要素となります。

関連情報

関連項目
仮想通貨
暗号通貨
ビットコイン
ビットコインキャッシュ
外部リンク
* Bitcoin Gold （英語）

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