ビト・アンツォフェルモ

ビト・アンツォフェルモ（Vito Antuofermo、1953年2月9日 - ）は、イタリア出身の元プロボクサーであり、後に俳優としても活動した人物です。彼は、WBAとWBCの世界ミドル級王座を統一した実績を持つ、卓越したボクサーとして知られています。

プロボクサーとしてのキャリア

イタリアで生まれたアンツォフェルモは、17歳の時に家族とともにアメリカ合衆国へと移住しました。1971年11月30日にプロボクサーとしてデビューし、そのキャリアをスタートさせました。

1974年8月9日には、元世界スーパーウェルター級王者であるデニー・モイヤーとの対戦で、10回判定勝ちを収めました。同年11月22日には、元世界2階級王者エミール・グリフィスにも10回判定で勝利し、その実力を示しました。

1976年1月16日、アンツォフェルモはEBU欧州スーパーウェルター級王者のエックハルト・ダッゲに挑戦し、15回判定勝ちで王座を獲得しました。しかし、同年10月1日に行われた2度目の防衛戦では、モーリス・ホープに15回TKO負けを喫し、王座から陥落しました。

1979年6月30日、アンツォフェルモはWBA・WBC世界ミドル級王者ウーゴ・コーロに挑戦し、15回判定勝ちで念願の世界王座を獲得しました。同年11月30日には、初防衛戦でマービン・ハグラーと対戦し、15回判定ドローで王座防衛に成功しました。

しかし、1980年3月16日に行われた2度目の防衛戦で、アラン・ミンターに15回判定負けを喫し、王座を失いました。同年6月28日には、ミンターとのダイレクトリマッチに臨みましたが、8回TKO負けを喫し、王座返り咲きはなりませんでした。

1981年6月13日には、ミンターから王座を奪取したマービン・ハグラーに挑戦しましたが、5回KO負けを喫し、再び王座奪還に失敗しました。1985年10月20日には、後にIBF世界スーパーウェルター級王者となるマシュー・ヒルトンと対戦し、5回TKO負けを喫しました。この試合を最後に、アンツォフェルモは現役を引退しました。

ボクシング引退後

ボクシングを引退後、アンツォフェルモは俳優としてのキャリアをスタートさせ、映画『ゴッドファーザーPARTIII』にも出演するなど、幅広い活躍を見せました。

獲得タイトル

WBA世界ミドル級王座（防衛1）
WBC世界ミドル級王座（防衛1）

関連項目

男子ボクサー一覧
世界ボクシング協会(WBA)世界王者一覧
世界ボクシング評議会(WBC)世界王者一覧
統一世界王者
世界ボクシング殿堂

外部リンク

ビト・アンツォフェルモの戦績 - BoxRec（英語）

もう一度検索