ビル・カーリー

ビル・カーリー：栄光と挫折のバスケットボール人生

ビル・カーリー（William Michael "Bill" Curley、1972年5月29日生まれ）は、マサチューセッツ州ボストン出身の元プロバスケットボール選手です。6フィート9インチのパワーフォワードとして、1994年のNBAドラフトでサンアントニオ・スパーズから1巡目全体24位で指名されました。

高校時代の輝かしい実績

カーリーは高校時代から傑出した才能を発揮し、1989年には自身の高校を州のチャンピオンに導きました。しかし、翌年には怪我に見舞われ、シーズンの大半を棒に振るという苦難も経験しました。この怪我は、彼のプロ選手としての将来に暗い影を落とすことになります。それでも彼は1990年のマクドナルド・オールアメリカンに選出され、全米の大学から熱心な勧誘を受けました。

ボストン・カレッジでの活躍

ミシガン大学、ノートルダム大学、デューク大学、ヴィラノヴァ大学、ノースカロライナ大学、コネチカット大学といった強豪校からの誘いを断り、彼は地元のボストン・カレッジに進学しました。ボストン・カレッジでは、1991年にビッグ・イースト・カンファレンスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、その後もカンファレンスのファーストチームに2度選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。4年連続でチームMVPに選ばれ、2000得点以上、およそ1000リバウンドを獲得しました。1994年のNCAAトーナメントでは、ボストン・カレッジをベスト8に導き、その年の大学の最も優れたアスリートに与えられる"Eagle of the Year" awardを受賞しました。その功績が称えられ、2006年11月12日にはボストン・カレッジの殿堂入りを果たしています。

NBAでの苦闘

NBAでは、デトロイト・ピストンズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ヒューストン・ロケッツ、ゴールデンステート・ウォリアーズ、ダラス・マーベリックスと、5シーズンで5つのチームを渡り歩きました。しかし、NBAでの出場は147試合、394得点にとどまりました。タフなプレイヤーとして知られていましたが、度重なる怪我の影響で、本来の力を発揮することはできませんでした。

引退後

現在は、マサチューセッツ州Duxburyでバスケットボールのサマーキャンプを主催し、妻と3人の子供たちと生活を送っています。

外部リンク

nba.com
basketball-reference.com

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