ビーチズ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル

ビーチズ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル (BIJF) とは

ビーチズ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル（Beaches International Jazz Festival、略称BIJF）は、カナダ・トロントのビーチズ・コミュニティで毎年7月に開催される、1ヶ月間にわたる大規模な音楽フェスティバルです。

カナダ最大級のフリー・ジャズ・フェスティバル

1989年に始まったBIJFは、現在ではカナダ最大のフリー・ジャズ・フェスティバルのひとつとして知られています。その規模は非常に大きく、1ヶ月の開催期間中に約100万人の参加者を集めます。

多様な会場で繰り広げられる音楽の祭典

フェスティバルの特徴は、その開催場所の多様さにあります。エリア内の公園に設けられたステージでのコンサートはもちろん、ストリート・フェスト期間中には、ビーチのメインストリートであるクイーン・ストリート・イースト沿い2キロメートルにわたって、音楽が溢れかえります。

国際色豊かな出演者

毎年、BIJFには国際的に高い評価を受けているジャズ演奏家が多数参加します。同時に、次世代を担う「新世代」ジャズ・ミュージシャンを含む地元の才能も積極的に紹介されており、多様な音楽性に触れることができます。

現在では、クイーン・ストリート・イーストで開催される「ストリート・フェスト」イベントだけでも50バンドが出演するなど、年間で1000人ものアーティストがBIJFに参加しています。

様々なステージとプログラム

BIJFでは、ウッドバイン・パーク・メイン・ステージ、ジミー・シンプソン・パーク・メイン・ステージ、ビッグ・バンド・ステージ、SING!アカペラ・ステージなど、様々な場所でコンサートが開催されます。また、毎年異なるワークショップやレクチャー・シリーズも企画されており、プロのミュージシャンからジャズを愛する一般の人々まで、幅広い層が楽しめるプログラムが用意されています。

地域社会との連携

BIJFは、単なる音楽イベントとしてだけでなく、コミュニティ・イベントのサポートにも力を入れています。そのため、多くのコミュニティから支持を集めています。例えば、地元小売業者向けの「Jazz-Up Your Windows」コンテストは、ビーチBIAとBIJFの共催で行われています。また、「Beaches Jazz Tune-Up Run」は、ビーチ・ロータリー・クラブ、コミュニティ・センター55、マイケル・ガーロン病院などが協力して開催されており、地元の慈善団体のための資金調達も行われています。

地域経済への貢献

フェスティバルには、シーズンごとに約100万人の参加者が集まるため、地元経済にも大きな利益をもたらしています。その経済効果は、GTA（グレーター・トロント・エリア）に3,000万ドル以上を注入すると言われています。

資金源

BIJFは、オンタリオ州の観光文化省から資金提供を受けていますが、地域社会からの寄付も重要な資金源となっています。2013年11月には、カナダ政府がカナダ文化遺産省の資金プログラムの一環として20万ドルを寄付しました。

まとめ

ビーチズ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルは、音楽ファンだけでなく、地域社会全体が一体となって楽しめる、活気あふれるイベントです。トロントを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

公式ウェブサイト

もう一度検索