ビーチハンドボール

ビーチハンドボールについて

ビーチハンドボールは、1992年にイタリアでハンドボールから派生したスポーツです。特にヨーロッパや南米で人気が高まり、最近ではアジアでも多くの大会が催されています。日本においては、1997年に千葉県南房総市で初めての大会が開催され、それ以降、全日本ビーチハンドボール選手権大会が始まりました。

ルール概要

この競技は、ハンドボールのルールを基にしているため、スピーディーでダイナミックな試合展開が特徴です。試合は2セットに分かれ、各セットは10分間です。セット間には5分のインターバルがあり、各セットで多く得点したチームが1ポイントを得ます。同点の場合はゴールデンゴール方式で延長戦が行われ、より多くの得点を挙げたチームが勝者となります。試合開始はジャンプボールによって行われ、得点が入った際にはその場から試合が再開される独特なスタイルです。

また、ビーチハンドボールならではのルールとして、2点シュートが存在します。このシュートにはピルエットシュート、スカイシュート、スペシャリストシュート、ペナルティシュートの4種類があります。選手のプレイが危険と見なされる場合には退場となり、警告のイエローカード制度は導入されていません。

チーム構成

プレイエリアで同時に競技できるのは、1チーム4名（ゴールキーパーを含む）とされ、最大で10人の選手が登録可能です。このルールにより、チーム戦略や選手の連携が重要になっています。

競技施設と用具

ビーチハンドボールのコートは、27m x 12mの長方形で、中央に15m x 12mのプレイエリアが設けられています。両端には高さ2m、幅3mのゴールが設置されており、コートには40cm以上の深さのある砂が必要です。使用されるボールはゴム製で、男子用は54cmから56cm、女子用は50cmから52cmのサイズです。選手は袖のないシャツを着用し、足元は素足です。特に女子選手の場合、ビキニが指定されています。

主要な大会

ビーチハンドボールには国際ハンドボール連盟主催の世界選手権や、ワールドゲームズ、アジアビーチゲームズなどの公式大会があります。また、日本国内でも全日本ビーチハンドボール選手権が行われており、千葉県、青森県、神奈川県、兵庫県、愛知県、宮崎県、沖縄県、和歌山県、茨城県行方市など多くの地域で大会が開催されています。

普及活動

日本ハンドボール協会は、タレントのヤハラリカをビーチハンドボールのアンバサダーに任命し、国内外での普及を進めています。これにより、ビーチハンドボールの楽しさや魅力を多くの人々に伝える努力が続けられています。今後もこのスポーツがより広まることが期待されています。

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