ピアース・ジョンソン

ピアース・ウィリアム・ジョンソン（Pierce William Johnson）

ピアース・ウィリアム・ジョンソン（1991年5月10日生まれ）は、アメリカのコロラド州デンバー出身のプロ野球選手で、現在はMLBのアトランタ・ブレーブスに所属する投手です。彼は右投右打の選手で、通称「PJ」として親しまれています。ジョンソンの選手としてのキャリアは、彼の持つ投球スタイルや過去のチームでの活躍によって、非常に魅力的なものとなっています。

経歴

プロ入り前

ジョンソンは2009年にMLBドラフトでタンパベイ・レイズから指名されましたが、契約せずにミズーリ州立大学に進学しました。彼の才能は早くから注目されており、大学での活躍が後のキャリアに大きな影響を与えました。

カブス時代

2012年、シカゴ・カブスから1巡目追補（全体43位）で指名を受け、契約を結びました。最初のシーズンから着々と成績を積み重ね、特に2014年と2015年にはAA級とAAA級で目覚ましい成績を収めました。2017年にはメジャーデビューを果たし、興味深い記録を残しましたが、シーズン終盤にはDFA（指名解除）となりました。

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代

2017年9月にサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍し、開幕ロースターにも名を連ねました。2018年は37試合に登板し、その成績は3勝2敗、防御率5.56と未熟な面も見せました。シーズンオフには自由契約となります。

阪神タイガース時代

2018年末、ジョンソンはNPBの阪神タイガースと契約しました。この年の彼は特に素晴らしい活躍を見せ、シーズン中に多くのホールドを記録しました。彼の投球は球団のクライマックスシリーズ進出にも大きく貢献し、とても安定した成績を残しました。ただし、シーズン終了後、契約更新交渉が難航し、2020年には自由契約となりました。

パドレス時代

翌年12月にはサンディエゴ・パドレスと約500万ドルの契約を結び、MLBに復帰しました。2020年は再びメジャーの舞台でピッチングを行い、その後2022年オフにFAとなりました。

ロッキーズ時代

2022年12月にはコロラド・ロッキーズと契約し、2023年シーズンの初めにはクローザーとして起用されましたが、不振が続き、その役割を外されました。

ブレーブス時代

2023年にはアトランタ・ブレーブスにトレードされ、そこで素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。特に防御率0.76という数字は彼の実力を証明しています。シーズン終了後にはブレーブスと延長契約を結びました。

投手としての特長

ジョンソンは188cmの長身から156km/hの速球を投げ、3種類のカーブを駆使した投球が特長です。特にパワーカーブはNPBではほとんど未知の球種であり、独特の軌道を持ちます。彼は高い奪三振能力を持ち、マイナーリーグ時代には特に目を見張る数字を記録しました。

また、阪神時代にはチームメイトからの良いアドバイスを受けて、日本の野球に順応し、成功を収めました。彼は多才なピッチャーであり、今後の活躍が期待される選手です。

もう一度検索