ピエール瀧のしょんないTV

ピエール瀧のしょんないTV

『ピエール瀧のしょんないTV』は、静岡朝日テレビ制作のバラエティ番組で、2010年10月17日から2019年3月8日まで放送されていました。ピエール瀧が出演するこの番組は、「しょんないことに真実がある」というキャッチフレーズのもと、静岡県内のマニアックなスポットやサブカルチャーを巡る大人の社会科見学的な要素が特徴でした。

番組の概要と制作経緯

番組は、初めの2年間は月1回の放送でしたが、2013年1月からは週1回のレギュラー放送に移行しました。オープニングでは、しりあがり寿による瀧の似顔絵が使用され、タレントゲストも時折登場しました。また、2012年11月16日からは静岡市葵区に設けた「しょんない秘密基地」からの収録も行われ、ゲストを迎えて企画を進めるスタイルが採用されました。

2014年6月27日には、番組通算100回を迎え、その後も多くの視聴者に支持され続けましたが、2015年からは新たな場所での収録が始まりました。その中の一つ、静岡市駿河区内の日帰り温泉施設「大江戸温泉物語 天下泰平の湯 すんぷ夢ひろば」では、「しょんないランド」と名付けられた新たな秘密基地が利用され、収録が行われました。しかし、2018年4月以降はロケ収録が主に行われ、しょんないランドでの収録は減少しました。

放送の終了とその影響

2019年3月13日、ピエール瀧が麻薬取締法違反で逮捕される事件が起こり、この影響により番組は同月15日の放送を休止することが発表されました。公式Twitterや番組ホームページも削除される中、静岡朝日テレビは2019年3月15日に番組の打ち切りを正式に発表しました。本番組は、同年4月からのゴールデンタイムへの昇格が予定されていましたが、全てが白紙に戻る形での終了となりました。

その後の影響

逮捕後、藤枝市下水道課とのコラボで設置されたご当地マンホールの蓋はまもなく撤去され、その影響は地域にも及びました。また、しょんないランドのあった施設では、2019年8月にレジオネラ症の集団感染が発生したこともあり、その後全面休業となり、2020年にはリバティーによって新たにリニューアルオープンしました。

出演者とその役割

番組には、メイン司会のピエール瀧の他、当時の静岡朝日テレビアナウンサー、広瀬麻知子や杉本孝一が出演していました。杉本は主にナレーションを担当し、他にも準レギュラーとしてハリウッドザコシショウが時折登場しました。ナレーション担当には宮崎吐夢も加わり、2018年12月から2019年まで活躍しました。

『しょんないTV』は、静岡のカルチャーを独自の視点で捉えた面白いプログラムでしたが、その波乱万丈な運命は、多くのファンに衝撃を与えました。

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