ピオトル・トロホウスキ

ピオトル・トロホウスキ（Piotr Trochowski, 1984年3月22日 - ）は、ポーランドのトチェフ出身、ドイツ国籍の元サッカー選手です。主にミッドフィールダーとして活躍し、セントラルMFを主戦場としながらも、左サイドハーフやウイングもこなせるユーティリティ性も持ち合わせていました。元ドイツ代表。ここでは彼の輝かしいキャリアを振り返ります。

生い立ちと出自

トロホウスキの家系は、かつてドイツ帝国領であった西プロイセンにルーツを持ちます。彼はポーランドで生まれましたが、5歳の時に両親と共にドイツのハンブルクへ移住しました。ポーランドサッカー協会からの関心が薄かったため、最終的にドイツ代表を選択することになります。

クラブキャリア

9歳でサッカーを始め、SCコンコルディア・ハンブルク、FCザンクトパウリの下部組織を経て、1999年にバイエルン・ミュンヘンの下部組織へ。2001年にはバイエルン・ミュンヘンIIに昇格し、2003年にトップチームデビューを果たします。しかし、出場機会を求めて2005年1月にハンブルガーSVへ移籍。ここでは、トーマス・ドル監督の下で才能を開花させ、2005-06シーズンにはレギュラーとして活躍、UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献しました。

2011年4月、スペインのセビージャFCへの移籍が決定。その後、2015年7月にはFCアウクスブルクへ移籍し、ドイツへ復帰しました。

代表キャリア

トロホウスキは、ポーランド代表を選択する権利も有していましたが、ドイツ代表として国際舞台で活躍することを選びました。2006年10月7日のジョージアとの親善試合で代表デビュー。UEFA欧州選手権2008、2010 FIFAワールドカップにも出場。2010 FIFAワールドカップでは準決勝のスペイン戦に先発出場するなど、ドイツ代表の重要な戦力として活躍しました。

人物

3人の兄弟はいずれもセミプロのサッカー選手として活動。従兄にはラグビードイツ代表の選手がいるなど、スポーツ一家に育ちました。

代表歴

2010 FIFAワールドカップ
国際Aマッチ 35試合 2得点（2006年-2010年）

タイトル

クラブ

バイエルン・ミュンヘン

ブンデスリーガ: 2002–2003
DFBポカール: 2002-2003

セビージャFC

UEFAヨーロッパリーグ: 2013-2014

代表

ドイツ代表

FIFAワールドカップ 3位 : 2010
* UEFA欧州選手権 準優勝 : 2008

ピオトル・トロホウスキは、その卓越した技術と戦術眼で、クラブと代表の両方で記憶に残る活躍を見せた名選手として、サッカー史にその名を刻んでいます。

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