ピカチュウげんきでちゅう

概要

『ピカチュウげんきでちゅう』は、任天堂が1998年 12月12日にNINTENDO64向けにリリースした対話型ゲームです。このゲームの開発を手掛けたのはITベンチャー企業のアンブレラで、資金面ではマリーガル・マネジメントが支援を行いました。約70万本が販売されており、米国では2000年 11月6日に『Hey You, Pikachu!』のタイトルで発売されました。

本作の主な特徴は、人気キャラクターのピカチュウとコミュニケーションを楽しむことで、プレイヤーが実際に声を使って操作する点です。このゲームには、対応した言葉を認識する「NINTENDO64 VRS（音声認識システム）」と、ヘッドセット形のマイクが同梱されています。ただし、認識できるのは限られた単語に限られ、全てのフレーズを理解してくれるわけではありません。

登場人物

- 主人公: 本作のプレイヤーキャラクターで、特に名前は設定されていません。母親と一緒に暮らし、オーキド博士から「ポケットヘルパー」を受け取ります。このアイテムを使って、ピカチュウとの関係を深めていきます。
- 母親: 主人公の支援をする存在で、ピカチュウに対して好意的です。
- オーキド博士: ポケモン研究の専門家。主人公にポケットヘルパーを渡し、ゲーム中の指示や助言を行います。
- ピカチュウ: プレイヤーと交流するポケモンで、最初はトキワのもりに住んでいます。ゲームが進むと主人公の家で一緒に暮らすようになります。さまざまなアクションを実行する能力があり、プレイヤーの言葉に反応して楽しむことができます。

ゲームの流れ

ゲームが開始されると、プレイヤーはピカチュウと一緒に外で遊ぶことから始めます。イベントを進めると、ピカチュウは主人公の家に住むことができるようになります。また、時にはピカチュウが家出をするというイベントが発生することもあります。

ピカチュウと暮らすようになると、さまざまな遊び場を選んで遊ぶことができるようになります。遊びの場所は、進行するにつれて新しく増えていき、異なるアクティビティを楽しめます。具体的には、「みてみて!ピカチュウコース」、「あそぼう!ピカチュウコース」、「チャレンジ!ピカチュウコース」の3つのコースが用意されています。それぞれ、遊びの難易度が異なります。

ゲーム中には釣り場も複数あり、ここで釣りを行い、捕まえたポケモンのサイズが記録されます。ピカチュウがプレイヤーに懐くと、いろいろな宝物をプレゼントしてくれることもあり、それらは主人公の部屋に飾ることができます。

進行が進むと、ピカチュウがひとりでおつかいに行くというイベントが起こり、成功することでエンディングイベントが迎えられます。他にも行動があり、エンディング後もゲームを続けることが可能です。

遊ぶ場所

プレイヤーは、以下のようなさまざまな場所でピカチュウと遊ぶことができます。

- じぶんのへや: 主人公の家の中で、オーキド博士と通信できるテレビがあります。
- うちのにわ: 主人公の庭で、植物を育てたり収穫することができます。
- トキワのもり: ピカチュウと初めて出会う場所。
- アカネのもり: 次のイベントが行われる場所。
- アサギのみずうみ: 特定のポケモンを探し出す冒険があります。
- キャンプじょう: 一度だけ訪れることができる特別な場所。

反響

本作には話題となる要素がいくつもあり、特にCMでは意外な起用で視聴者の関心を引きました。しかし、特定のハードウェアの不足が影響し、販売本数は70万本にとどまりました。ゲームキューブ向けに発表された『ポケモンチャンネル〜ピカチュウといっしょ!〜』も、本作の要素を引き継いでいます。このように、音声認識によるゲームプレイは独自の魅力を放ち、さらなるバリエーションが期待されています。

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