ピッツバーグ・コンドルズ

ピッツバーグ・コンドルズは、1967年にピッツバーグ・パイパーズとして誕生し、ABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）に加盟したバスケットボールチームです。ABAは当時誕生したばかりの新興プロリーグであり、コンドルズは創設と同時にその一員となりました。

輝かしい初代チャンピオン

1967-68シーズン、コンドルズはコニー・ホーキンズというスター選手を擁し、リーグ首位の54勝を記録しました。プレーオフでもその勢いは止まらず、見事に勝ち進み、初代ABAチャンピオンの座を獲得しました。このシーズン、ホーキンズは得点王、シーズンMVP、プレーオフMVPの3冠を達成し、チームの優勝に大きく貢献しました。

移転とチーム名変更

しかし、翌1968-69シーズン、チームはミネソタ州に移転し、ミネソタ・パイパーズとチーム名を変更しました。しかし、チームは36勝42敗と負け越し、プレーオフでもディビジョン準決勝で敗退しました。これがコンドルズにとって最後のプレーオフ進出となりました。シーズン終了後、ホーキンズはNBA（ナショナル・バスケットボール・アソシエーション）に移籍し、チームを去りました。パイパーズは、わずか1シーズンでピッツバーグに本拠地を戻すこととなりました。

ピッツバーグ・コンドルズへの改称と解散

1970年、パイパーズはピッツバーグ・コンドルズとチーム名を変更しましたが、チームの衰退は止まりませんでした。1971-72シーズンは25勝59敗という成績に終わり、このシーズンを最後に解散しました。ABAでの5シーズンの戦績は、180勝228敗（勝率.441）でした。

短命に終わったチームの記憶

ピッツバーグ・コンドルズは、ABAの歴史の中で、初代チャンピオンという輝かしい実績を残した一方で、短命に終わったチームとしても記憶されています。コニー・ホーキンズのようなスター選手を擁しながらも、その勢いを維持することができず、最終的には解散という結末を迎えたことは、ABAの歴史における一つの教訓と言えるかもしれません。コンドルズの存在は、ABAというリーグの黎明期を彩る、光と影の両面を象徴していると言えるでしょう。

Pittsburgh Condors Franchise Index

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