ピンカートンに会いにいく

『ピンカートンに会いにいく』は、2018年に公開された坂下雄一郎監督による日本映画です。松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトの第5弾として企画されました。

音楽は、映画『恋人たち』でも音楽を担当した池永正二が手掛けています。池永が手掛けた映画に登場する5人組アイドルグループ・ピンカートンが歌う「Revolution now」の音源は、劇場公開に先駆けてYouTubeで公開されました。主人公でピンカートンの元リーダーである優子を演じるのは、本作が映画初主演となる内田慈です。

物語は、かつて人気を博した5人組アイドルユニット『ピンカートン』が、ブレイク寸前に解散してから20年後の世界を描いています。メンバーたちは今や中年となり、それぞれ別の道を歩んでいました。主人公の優子は、売れない女優として芸能界にしがみついていましたが、事務所をクビになり崖っぷちに立たされます。そんな彼女のもとに、ピンカートン再結成の話が舞い込んできます。再起を懸けて、優子は元メンバーたちに会いに行きますが、彼女たちはすでに引退し家庭を持っており、再結成には乗り気ではありません。一番人気だった葵の行方が分からず捜索していくうちに、20年前、ピンカートンが解散することになった真相が明らかになっていきます。

キャスト

神崎 優子 - 内田慈（アイドル時代：小川あん）
ピンカートンの元リーダー。解散後も売れない女優を続けています。アイドル時代から気が強くプライドが高い性格です。
中川 葵 - 松本若菜（アイドル時代：岡本夏美）
ピンカートンの元メンバー。一番人気でしたが、現在は消息不明で、再結成の鍵を握る人物です。
藤塚 美紀 - 山田真歩（アイドル時代：柴田杏花）
ピンカートンの元メンバー。現在は3人の子持ちの主婦として生活しています。
五十嵐 かおり - 水野小論（アイドル時代：芋生悠）
ピンカートンの元メンバー。アイドル時代から優柔不断な性格でした。
渡辺 葉月 - 岩野未知（アイドル時代：鈴木まはな）
ピンカートンの元メンバー。現在は中学生の娘がおり、家族にも元アイドルであることを秘密にしています。
松本 浩一 - 田村健太郎
ピンカートン再結成を持ち掛けるレコード会社の社員。子どもの頃からのピンカートンのファンです。

スタッフ

監督・脚本 - 坂下雄一郎
製作 - 井田寛
企画 - 深田誠剛
プロデューサー - 三好保洋
撮影 - 松井宏樹
照明 - 長田青海
録音 - 島津未来介
美術 - 秋元博
装飾 - 金子大吾
スタイリスト - 田口慧
ヘアメイク - 新井はるか
編集 - 佐藤崇
音楽 - 池永正二
ダンス振付・指導 - 紀元由有
* 助監督 - 上野修平

『ピンカートンに会いにいく』は、過去の栄光と現在の苦悩、そして再起への希望を描いた作品です。アイドル時代の輝きと、20年後の現実とのギャップ、それぞれのメンバーが抱える葛藤が、観る者の心を揺さぶります。果たして、ピンカートンは再結成できるのか？そして、彼女たちは過去の秘密を乗り越えることができるのか？ぜひ劇場で確かめてみてください。

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