ファイアーウォーカー

映画『ファイアーウォーカー』の紹介

『ファイアーウォーカー』(原題：Firewalker)は、1986年に公開されたアメリカのコメディ映画で、チャック・ノリスとルイス・ゴセット・ジュニアが主役を務めています。この映画はバディスタイルのコメディ作品として知られていますが、日本では劇場での公開はなく、ワーナー・ホーム・ビデオからVHSが発売されました。

あらすじ

物語の中心となるのは、マックス・ダニガンというキャラクターです。彼は友人のレオと新しい仲間パトリシアと共に、インディアンの伝説に基づく宝の地図を手に入れ、宝探しの冒険に出かけます。道中には様々な障害や敵が待ち受けており、特に邪悪な存在である「コヨーテ」との対決もあります。彼らはユーモアを交えながら数々の困難を乗り越え、最終的にはアステク文明の神殿に眠る財宝を目指します。

スタッフ

この映画の監督を務めたのはJ・リー・トンプソンです。製作にはノーマン・アラジェムやジェフリー・M・ローゼンバウムが関与しており、製作総指揮にはメナヘム・ゴーランとヨーラム・グローブスが名を連ねています。脚本はアラジェム、ローゼンバウム、ロバート・ゴスネルによって書かれ、撮影はアレックス・フィリップス・Jrが担当しました。音楽はゲイリー・チャンが作曲し、編集はリチャード・マークスが行いました。

キャスト

主要キャストには以下のような俳優が参加しています：

• - マックス・ダニガン：チャック・ノリス
• - レオ・ポーター：ルイス・ゴセット・ジュニア
• - パトリシア・グッドウィン：メロディ・アンダーソン
• - トール・イーグル：ウィル・サンプソン
• - エル・コヨーテ：ソニー・ランダム
• - コルク・テイラー：ジョン・リス＝デイヴィス
• - ボッグズ：イアン・アバークロンビー
• - その他のキャスト：リチャード・リー＝サン、ザイデ・シルヴィア・グティエレス、ロバート・ウォール

解説

チャック・ノリスは、この映画の公開前に『地獄のヒーロー』やTVアニメ「Chuck Norris: Karate Kommandos」などで子供たちのアイドル的存在となりました。それに伴い、フィギュアや変身セットなどが販売されるなどの人気を博していました。しかし、彼のアクション映画には過激なバイオレンス描写が多く含まれていたため、保護者からの懸念が高まっていました。そのため、キャノンは家族向けのコメディ映画として『ファイアーウォーカー』の制作を決定したのです。

『キング・ソロモンの秘宝』で成功を収めたJ・リー・トンプソンが監督を務め、ルイス・ゴセット・ジュニアを相方に迎えることで、成功を狙いました。ノリスにとってはコメディ演技に初挑戦であり、批評家からは否定的な意見を受けたものの、子供たちの保護者からは高評価を得て、映画は全米初登場4位のヒット作となりました。チャック・ノリス自身もこの映画に対して肯定的な反応を示しています。

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