ファイアーエムブレム 聖魔の光石

ファイアーエムブレム 聖魔の光石

『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』は、2004年に任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトです。開発はインテリジェントシステムズが担当し、ファイアーエムブレムシリーズの第8作目にあたります。「立ち向かう度に、人は少し強くなる。」というキャッチコピーが示すように、困難に立ち向かい成長していくキャラクターたちの姿が描かれています。

ストーリー

物語の舞台は、マギ・ヴァル大陸。古の時代、魔王が5つの聖石によって封印され、人々は平和を享受していました。しかし、長い年月を経て、聖石を守護石とする5つの大国が大陸に割拠する中、最大の勢力を持つグラド帝国が突如として侵略を開始します。

グラド帝国と隣接するルネス王国は、奇襲を受け陥落。国王ファードは、王女エイリークに同盟国であるフレリア王国への避難を命じます。臣下のゼトと共に脱出したエイリークは、フレリアで兄であるルネス王子エフラムがグラド領内で戦っていることを知ります。フレリアでの待機を拒否したエイリークは、兄を救うため、そしてヴィカルド皇帝の聖石破壊の阻止するため、グラドへと向かいます。

各地で仲間と出会い、様々な出来事を乗り越えながら、エイリークとエフラムは魔王の復活を阻止するために奔走します。リオンの身体を乗っ取った魔王との最終決戦、そしてその後のグラド帝国の壊滅的な被害。

戦後、エフラムはルネスの新王として、亡き友への思いを胸にグラド帝国へと旅立ちます。

ゲームシステムの特徴

『聖魔の光石』は、従来のシリーズ作品から様々な点で進化を遂げています。

クラスチェンジ分岐: 上級クラスへのクラスチェンジが2種類から選択可能になり、育成の自由度が増しました。
EXマップ: ワールドマップ上に登場するEXマップでは、ユニットのレベル上げやアイテム収集が可能です。
スキルシステム: 一部のクラスは固有のスキルを持ち、戦闘を有利に進めることができます。
辞書機能: ゲーム内の用語を解説する辞書が実装され、世界観への理解を深めることができます。
難易度選択: 3段階の難易度から選択でき、初心者から上級者まで楽しめます。

ワールドマップとエクストラマップ

本作最大の特徴であるエクストラマップは、本編の各章クリア後、ワールドマップ上の任意の拠点へ移動することで利用可能になります。EXマップでは、何度でも敵と戦えるため、ユニットの育成やアイテム収集に役立ちます。

また、買い物もワールドマップ上で行えるため、戦闘中に無理に買い出しに行く必要がありません。各章のマップへは、該当する地点へ移動することで進むことができます。

エクストラマップには、魔物が登場する通常のマップの他に、ヴェルニの塔とラグドゥ遺跡が存在します。これらの施設では、レアアイテムを入手できる可能性がありますが、途中でセーブができないなどの制限もあります。

その他システム

戦績評価システムの廃止: 本作では、戦績評価システムが廃止されましたが、代わりにエキストラマップのクリア時に掛かったターン数などが評価されるようになりました。
支援関係の一覧表示: 進撃準備画面で、自軍ユニットの支援関係を確認できるようになりました。
武器レベル: 武器レベルはSまで上げることができますが、Sにできるのは1種類のみです。
闘技場: 闘技場では、今作から登場した新クラスは敵として登場しません。
輸送隊: 輸送隊は主人公に隣接することで利用可能になり、アイテムの受け渡しなどが行えます。

初心者にも優しい設計

『聖魔の光石』は、全体的に難易度が低めに設定されており、辞書機能や丁寧なチュートリアルなど、シリーズ初心者にも優しい内容となっています。

バグ

15章でエイリーク編をプレイすると、エフラムらが合流したあとにも部隊一覧に表示されず、オートターンエンドを有効にしているとエフラムら以外が行動を終了するとエフラムらを行動させなくてもそのまま敵ターンとなってしまうバグが存在する。
進撃準備で店舗の品揃えを確認するとき、進撃準備の店舗の価格の分割増になるバグがある。

まとめ

『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』は、GBAで展開されたシリーズ作品の中でも、特に初心者におすすめできる作品です。聖石を巡る壮大な物語、個性的なキャラクターたち、そして戦略性の高いバトルを、ぜひ体験してみてください。

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