ファイティング・タイガー

ファイティング・タイガー（Man of Tai Chi）

『ファイティング・タイガー』は、2013年に中国とアメリカの共同制作で公開された武道アクション映画です。この作品は、主演を務めるキアヌ・リーブスにとって初めての監督作品でもあります。リーブスは、自らもアクション俳優として知られ、多くの名作に出演してきました。

作品情報

本作は、アメリカ側の制作をヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズとユニバーサル・スタジオ、中国側は中国電影集団と万達電影が手掛けています。また、主なキャストとして、リーブスとともに『マトリックス』にも出演したタイガー・チェンが主役の一人として登場し、アクションシーンの演出には『マトリックス』でのアクション指導を担当したユエン・ウーピンが参加しています。日本では、元々劇場公開の予定はなく、ソフトリリースのみが計画されていましたが、後に期間限定で劇場公開されることが決まりました。

ストーリー

物語は、真面目に太極拳を学んでいる青年タイガーの奮闘を描いています。彼は師匠の寺を再度開発の危機から守るため、様々な格闘技大会に出場し、賞金を稼いで太極拳の普及を図っています。そんなある日、タイガーは謎の男ドナカから招待を受け、規則が存在しない危険な闇の格闘技大会に参加することになります。この大会はドナカ自身が主催しており、ペイ・パー・ビューで全世界に中継され、勝者には巨額の賞金が与えられるものの、敗者には厳しい運命が待ち受けています。

タイガーは次々と現れる強敵を打ち負かしていくものの、次第にドナカとその組織の真意に疑問を抱くようになります。彼はこの大会が単なる格闘技の祭典ではなく、裏には恐ろしい目的が隠されていることに気付きます。

キャスト

タイガー：タイガー・チェン（浪川大輔）
ドナカ・マーク：キアヌ・リーブス（小山力也）
チン・シー刑事：カレン・モク（浅野まゆみ）
ヤン老師：ユエ・ハイ（土師孝也）
シェク・クワン刑事：マイケル・トング（前田一世）
ワン警視：サイモン・ヤム（魚建）
* その他、多数のキャストが出演

映画はアクションの迫力だけでなく、個々のキャラクターの成長や葛藤、道徳的な選択を描いており、観客に深いメッセージを届けています。特に、武道の持つ精神的な側面にも焦点が当てられています。タイガーが直面する選択の中には、勝利を追求することだけでなく、道義や信念を守ることの大切さが描かれており、単なるエンターテインメントを超えた作品となっています。

『ファイティング・タイガー』は、観る者にアクションの興奮を提供しつつ、深いテーマを探求する一作として評価されています。

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