ファウンドリーネットワークス

ファウンドリーネットワークス（Foundry Networks, Inc.）は、かつてアメリカ合衆国に存在したネットワーク機器メーカーです。NASDAQに上場しており（証券コード：FDRY）、主にネットワークスイッチ製品の開発、製造、販売、そして保守サービスを提供していました。

同社は、ボビー・ジョンソン氏が社長兼CEOを務め、本社をカリフォルニア州サンノゼに構えていました。グローバルな展開も積極的に行っており、世界14カ国に拠点を設けて事業を展開。2008年時点での従業員数は約1,100名でした。日本国内においては、ファウンドリーネットワークスジャパン株式会社が活動しており、東京都千代田区内幸町に本社を、大阪府大阪市北区梅田に営業所を置いていました。

同社の製品は、その外観の特徴から「黒箱」あるいは「鉄箱」と呼ばれることがありました。これは、製品のほとんどが黒色で塗装されていることと、製品名に必ず「IRON」という単語が含まれていることに由来します。この独特な製品名は、同社のブランドイメージを特徴づける要素の一つとなっていました。

しかし、2008年12月19日、ファウンドリーネットワークスはブロケード コミュニケーションズ システムズ（Brocade Communications Systems, Inc.）に買収され、その歴史に幕を閉じました。

主な製品

ファウンドリーネットワークスは、多様なネットワークニーズに対応するため、さまざまな製品ラインナップを展開していました。

レイヤー3バックボーン・スイッチ:
BigIronシリーズ: 大規模ネットワークの基幹部分を支える高性能スイッチ。
エンタープライズ対応レイヤー2/3スイッチ:
FastIronシリーズ: 中規模から大規模のエンタープライズネットワークに適したスイッチ。
インターネット・ルータ:
NetIronシリーズ: インターネット接続におけるルーティングを担うルータ。
レイヤー4-7スイッチ:
ServerIronシリーズ: アプリケーションレベルのトラフィック制御を行うスイッチ。
ネットワーク・マネージメント:
IronView: ネットワーク機器の統合的な管理を可能にするソフトウェア。
無線LAN:
IronPoint: 無線LAN環境を構築するためのアクセスポイント。

外部リンク

本国公式サイト（英語）
日本公式サイト (Internet Archives)

ファウンドリーネットワークスは、その革新的な技術と製品で、ネットワーク業界に一定の影響を与えた企業でした。しかし、買収によってそのブランドは消滅し、現在はブロケードの一部の技術としてその遺産が受け継がれています。

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