ファザー・オブ・オール…

グリーン・デイの『ファザー・オブ・オール…（Father Of All...）』は、2020年にリリースされた彼らの13枚目のスタジオ・アルバムです。全11曲（アメリカ本国では10曲）を収録し、従来のグリーン・デイのイメージを覆す、新たな試みが随所に見られます。

概要

このアルバムは、グリーン・デイがこれまで培ってきたパンクロックサウンドから大胆に逸脱し、10作目のスタジオ・アルバム『ドス！』を彷彿とさせるガレージロックの要素を強く打ち出しています。先行シングルとして、『ファザー・オブ・オール…』、『ファイア、レディー、エイム』、『オー・イエー！』の3曲がリリースされ、アルバムへの期待を高めました。

リリース後、イギリスやオーストラリアのアルバムチャートで初登場1位を獲得するなど、商業的な成功を収めました。しかし、音楽評論家からは賛否両論の評価を受け、特に長年のファンからは否定的な意見も多く聞かれました。アルバム全体のテンポの速さやエネルギーは評価された一方で、歌詞の内容や演奏時間の短さなどが批判の対象となりました。

ジャケット画像

アルバムのジャケット画像は、2004年にリリースされたアルバム『アメリカン・イディオット』のカバーアートを再利用したものです。腕の部分にはアルバムタイトルがフルネームで記載されていますが、「Motherfuckers」という過激な単語はユニコーンのイラストで隠されています。ただし、一部の限定版では、このユニコーンのイラストがない無修正版が使用されています。

音楽性

『ファザー・オブ・オール…』は、従来のグリーン・デイのサウンドとは異なる、実験的なアプローチが特徴です。ガレージロックの影響を受けた、よりシンプルでストレートなロックンロールサウンドが展開されています。また、ビリー・ジョー・アームストロングのボーカルスタイルにも変化が見られ、よりワイルドでエネルギッシュな歌唱を聴くことができます。

収録曲

日本版には以下の曲が追加収録されています。
未記載

評価と影響

『ファザー・オブ・オール…』は、グリーン・デイのキャリアの中でも、特に賛否が分かれる作品となりました。従来のファンからは、サウンドの変化や歌詞の内容に戸惑いの声も上がりましたが、新たな音楽性を追求する姿勢は評価されました。このアルバムは、グリーン・デイが常に進化し続けるバンドであることを改めて示した作品と言えるでしょう。

外部リンク

Father Of All... Wanner Music Japan
グリーン・デイ公式サイト
YouTubeチャンネル

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