ファゼカシュ・ラースロー

ファゼカシュ・ラースローの経歴と実績

ファゼカシュ・ラースロー（Fazekas László）は、1947年10月15日に生まれたハンガリー出身の元サッカー選手であり、サッカー指導者です。彼は主にフォワード（FW）として活躍し、長い選手キャリアを通じて数々の栄冠を手にしました。

選手としてのキャリア

ファゼカシュは、ハンガリーのウーイペシュトFC（Ujpest FC）で選手生活の大部分を過ごしました。彼はクラブで408試合に出場し、252ゴールを記録しています。この驚異的な得点能力を示した彼は、1975-76シーズンに19得点を挙げ、その後の1977-78シーズンには24得点、1979-80シーズンには36得点を達成し、リーグの得点王に輝きました。そして、1979-80シーズンには、ヨーロッパ・シルヴァーシューという栄誉も受けています。

選手生活後半には国際的なキャリアを求め、1980年にベルギーのロイヤル・アントワープFCに移籍しました。そこで4シーズンの間に105試合に出場し、34得点を記録しました。1984年からはシント＝トロイデンVVに所属し、1985年に現役を引退するまで、彼は全力を尽くしてサッカーを続けました。

ハンガリー代表としての功績

ハンガリー代表としてのキャリアは、1968年5月24日に行われたUEFA欧州選手権1968予選のソビエト連邦戦でのデビューで始まりました。彼はその年のメキシコシティオリンピックにおいて代表メンバーに選出され、全6試合に出場。特にグループリーグのエルサルバドル戦では得点を挙げ、チームの金メダル獲得に大きく貢献しました。

また、ファゼカシュは1978年と1982年のFIFAワールドカップでもハンガリー代表として活躍しました。特に1982年のスペイン大会では、エルサルバドル戦で2得点を挙げチームの10-1の勝利に寄与するなど存在感を示しました。しかし、最終戦のベルギー代表戦では2次リーグ進出のチャンスを逃す結果となりました。彼は国際Aマッチ92試合に出場し、24得点を記録しました。

引退後のキャリア

引退した後、ファゼカシュはサッカー指導者へ転身しました。ベルギーのクラブチームSCエーンドラフト・アールストや、かつての所属先であるロイヤル・アントワープFCなどで監督を務めました。さらに、1994年から1995年にはハンガリー代表のメーセイ・カールマーン監督の下でコーチとしても活動しました。

タイトルと受賞歴

ファゼカシュのキャリアには多数のタイトルと個人賞が含まれています。彼はウーイペシュトFCでのネムゼティ・バイノクシャーグIにおいて9回のリーグ優勝、3回のマジャル・クパ優勝を果たしました。また代表チームとしては、1968年のオリンピックで金メダルを獲得しました。個人としても、ネムゼティ・バイノクシャーグI得点王を3度受賞し（1975-76、1977-78、1979-80）、1979-80シーズンにはヨーロッパ・シルヴァーシューを獲得するなどしています。

ファゼカシュ・ラースローは、そのプレースタイルと結果によってハンガリーサッカー界において不朽の名を残しました。現役時代の活躍はもちろん、選手引退後も指導者としてサッカーに情熱を注ぎ続ける彼の姿勢は、多くのサッカーファンにとって忘れがたいものです。

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