ファネット・ゴベール (架空の人物)

ファネット・ゴベール

ファネット・ゴベールは、さいとう・たかを作の劇画『ゴルゴ13』に登場する架空の人物であり、第562話「Gの遺伝子」で初登場しました。彼女は、ゴルゴ13のスピンオフ作品『Gの遺伝子 少女ファネット』の主人公でもあります。

人物

プロフィール

性別：女性
年齢：14歳
身長：154cm
視力：2.0（またはそれ以上）
血液型：A型
国籍：フランス

フランス・パリにあるお嬢様学校「サン・リュカ中学校」に通う少女。中学2年生に相当します。文武両道、才色兼備であり、学校内では「聖なる怪物」と呼ばれ、生徒たちの尊敬と憧れの的です。学生射撃選手としても有名で、フランス国内では知られた存在です。

特徴

ゴルゴ13の遺伝子を受け継いでおり、彼に似た鋭い眼光を持つものの、碧眼で金髪のポニーテールという容姿です。左目の下には泣きぼくろがあり、左上腕部には過去の銃撃事件によるZ型の銃創があります。

実母は10年前に亡くなっており、実父は不明。4歳の時にゴベール夫妻の養子となり、パリ郊外の裕福な家庭で育ちました。養父母は「ジャン・ミッシェル・ゴベール病院」を経営しており、慈善家として弱者や移民を無償で治療しています。

技能

射撃：オリンピック選手級の腕前。学生ライフル選手権の優勝候補、学生ライフル競技で世界一。
運動能力：体操、テニス、スカッシュ、柔道など、各種スポーツでスカウトが来るほど。
芸術：絵画『ゴルゴダの呼び声』で受賞。ピアノ、バイオリンもプロ級の腕前で、絶対音感を持つ。
知能：IQ180。数学、チェスでも国際大会で活躍。大学受験資格も取得済み。
その他：読唇術、豊富な医療知識、高い状況判断能力、驚異的な記憶力、空間把握能力、言語習得能力。

服装と所持品

学校の規則で、休日以外は制服を着用。お嬢様のたしなみとして、常に裁縫セットを携帯しています。

性格

善良で優しく、品行方正。正義感が強く、困っている人を見過ごせない性格です。しかし、経験不足から熟慮より行動が先走ることがあり、後悔することも。強靭な精神力を持つ一方で、臆病な面もあり、危険な人物を本能的に察知します。射撃時や危機的状況では、ゴルゴのような鋭い眼光を放ちます。自身や親しい人を守るためなら、暴力も躊躇しません。

自身の内に潜む制御不能な力（『ゴルゴダの呼び声』）に苦悩し、その力に呑み込まれることを恐れています。

体質

ゴルゴの遺伝子の影響で、アドレナリンが大量に分泌されやすく、危機的状況で高い戦闘能力を発揮します。アルコールに弱く、摂取すると身体能力が低下することがあります。

戦闘能力

危機的状況では、驚異的な身体能力を発揮。銃弾を回避したり、爆風から無傷で逃れることも可能です。視力も非常に高く、通常の視力検査の限界を超えるほどです。各種ライフル銃の扱いに長けているだけでなく、突撃銃や拳銃、サイレンサー付きの銃、古い弩なども正確に使いこなします。接近戦では、トリッキーな戦法を用いることもあります。

しかし、ゴルゴとは異なり、まだ若く未熟なため、武装集団に囲まれた場合など、状況によっては抵抗を封じられることもあります。

ゴルゴとの関係

ゴルゴの名前や正体は知らず、「あの方」と呼んでいます。幼少期にゴルゴから輸血を受け、命を救われた過去を持ち、彼を命の恩人として慕っています。ゴルゴを回想するたびに『ゴルゴダの呼び声』を連想し、血の繋がりや懐かしさを感じます。

ゴルゴの忠告を守り、彼の世界には決して足を踏み入れないと決意しています。

ゴルゴとの血縁関係

作者のさいとう・たかをは、ゴルゴ13の年齢設定の矛盾をジョークを交えて語る一方で、ファネットがゴルゴの実子であるかどうかについては明言していません。

登場作品

SPコミックス第206巻第562話「Gの遺伝子」
第587話「ゴルゴダの少女」
第619話「超絶技巧ツィガーヌ」
第641話「ゴッド・セイブ・ザ・キング」（ポスターのみ）

スピンオフ

Gの遺伝子 少女ファネット
第1話「いにしえのプロローグ」
第2話「THIRD EYE」
第3話「天使の箴言」
第4話「カフカスに花咲きて」
第5話「パリ北駅（ノール）」
第6話「ニースの休日」
第7話「青（アズール）の絵葉書」
第8話「鉱石戦争」

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