ファビアン・シェア

ファビアン・ルーカス・シェア（Fabian Lukas Schär, 1991年12月20日 - ）は、スイス・ザンクト・ガレン州ヴィル出身のプロサッカー選手です。現在はイングランドのプレミアリーグに所属するニューカッスル・ユナイテッドFCでDFとしてプレーしています。

クラブキャリア

シェアは、1999年にFCヴィル1900のユースチームでサッカーキャリアをスタートさせ、着実に才能を伸ばしました。2009年にはトップチームに昇格し、プロとしての第一歩を踏み出します。2012年7月4日には、名門FCバーゼルへ3年契約で移籍。ここでは中心選手として活躍し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

2015年6月4日、ドイツのTSG1899ホッフェンハイムへ4年契約で移籍し、新たな挑戦を開始。2017年7月21日には、スペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャと4年契約を結び、自身初のラ・リーガ挑戦となりました。レアル・マドリード戦で先発出場を果たすなど存在感を示しましたが、チームは残念ながら降格してしまいます。

2018年7月26日、シェアはイングランドのニューカッスル・ユナイテッドFCへ移籍。契約期間は3年間で、背番号は5番に決定しました。ラファエル・ベニテス監督の信頼を得て、安定したパフォーマンスを披露。地元メディアからも高評価を受けました。

代表キャリア

シェアは、スイス代表として各年代でプレーし、2012年のロンドンオリンピックにも出場しました。A代表デビューは2013年8月14日のブラジル代表との親善試合。同年9月6日のアイスランド代表戦で代表初ゴールを記録しました。

2019年3月、EURO2020予選のジョージア戦で、相手選手との接触により頭部を強打し、一時意識を失うアクシデントに見舞われました。脳震盪の疑いがあるにもかかわらずプレーを再開したことに対し、FIFAの医療部門からスイス代表の対応に批判が寄せられました。

その後も、UEFA EURO 2020、2022 FIFAワールドカップ、UEFA EURO 2024といった主要な国際大会にスイス代表として参加し、チームを支えました。

代表引退

2024年8月26日、シェアは国際大会からの引退を発表しました。

代表歴

U-23スイス代表
2012年 - ロンドンオリンピック (グループステージ敗退)
スイス代表
2014年 - 2014 FIFAワールドカップ (ベスト16)
2016年 - UEFA EURO 2016 (ベスト16)
2018年 - 2018 FIFAワールドカップ (ベスト16)
2021年 - UEFA EURO 2020 (ベスト8)
2022年 - 2022 FIFAワールドカップ (ベスト16)

国際Aマッチ78試合8得点（2013年 - ）

タイトル

FCバーゼル
スーパーリーグ 2012–13, 2013-14, 2014-15

ファビアン・シェアは、クラブと代表の両方で長年にわたり活躍を続けている、スイスを代表するサッカー選手の一人です。

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