ファミリートレーナー

ファミリートレーナーとは

ファミリートレーナーは、1986年にバンダイ（現バンダイナムコエンターテインメント）が発売したファミリーコンピュータ用体感装置です。付属のマットを使用し、テレビ画面の前で実際に足踏みやジャンプをすることでゲームを操作するという、当時としては非常に斬新なシステムでした。海外では「Family Fun Fitness」という名称で販売されましたが、後に任天堂が権利を取得し、デザインを変更した「Power Pad」として発売されました。

ファミリーコンピュータ版

ファミリートレーナー専用のソフトは、全部で10タイトルが発売されました。これらのソフトでは、マットの上での足踏みやジャンプが、ゲーム内のキャラクターの動きに反映されます。しかし、その操作方法から、集合住宅や2階建ての家屋などでは、騒音や振動が問題になることもありました。そのため、マットを足で踏む代わりに手で叩くなど、各家庭で工夫が凝らされることもありました。

ファミリーコンピュータ版のソフト開発は、ヒューマンが担当しました。

主なタイトル

1986年
ファミリートレーナー アスレチックワールド（11月12日発売）- ファミリートレーナー同梱ソフト。
ファミリートレーナー ランニングスタジアム（12月23日発売）
1987年
ファミリートレーナー エアロビスタジオ（2月26日発売）
ファミリートレーナー ジョギングレース（5月28日発売）★
ファミリートレーナー 迷路大作戦（7月31日発売）★
ファミリートレーナー マンハッタンポリス（8月31日発売）
ファミトレ大運動会（11月27日発売）
ファミリートレーナー 突撃!風雲たけし城（12月28日発売）★
1988年
ファミリートレーナー 風雲たけし城 二（12月20日発売）★
1989年
来来キョンシーズ ベビーキョンシーのあみだ大冒険（1月26日発売）★
Short Order / Egg-splode!（12月発売）◆- 北米のみで発売されたオムニバスのパズルゲーム。

★は日本のみで発売、◆は日本未発売。

Wii版

2008年には、バンダイナムコゲームス（現バンダイナムコエンターテインメント）から、約20年ぶりの新作『ファミリートレーナー』がWii用として発売されました。この作品は全世界で100万本以上を売り上げ、2009年に発売された『ファミリートレーナー2』も60万本を記録しました。
Wii版のソフト開発は、主にハ・ン・ドが担当しています。

主なタイトル

2008年
ファミリートレーナー（5月29日発売） - ファミリートレーナー同梱ソフト。
2009年
ファミリートレーナー2（12月10日発売）
2010年
みんなで冒険!ファミリートレーナー（10月21日発売） - ファミリートレーナー同梱版あり。
2011年
いっしょに遊ぼう! ドリームテーマパーク（12月15日発売） - 開発はガンバリオン。ファミリートレーナー同梱版あり。

Wii版のファミリートレーナーは、バンダイナムコゲームスの「ファミリーシリーズ」にラインナップされました。

Nintendo Switch版

2020年には、バンダイナムコエンターテインメントからNintendo Switch用として『ファミリートレーナー』が発売されました。この作品では、Joy-Conとレッグバンドを使用し、マットは使用しません。Wii版のアトラクションが収録されています。ソフト開発はWii版と同様にハ・ン・ドが担当しました。

主なタイトル

2020年
ファミリートレーナー（12月17日発売） - リングフィット アドベンチャー付属品と同一のレッグバンド（HAC-023）が同梱。Lite非対応。

関連作品

ファミリートレーナーは、以下の作品とともに「スポーツわいわい」シリーズとしてまとめられています。

プロ野球 ファミリースタジアム (Wii)
ファミリージョッキー
ファミリースキー
ファミリーフィッシング

その他

フットボールアワーが、Wii専用チャンネル「みんなのニンテンドーチャンネル」内のコーナー「体験!芸ーム人」に出演し、ファミリートレーナーを体験しました。

外部リンク

ファミリートレーナー ポータルサイト - ウェイバックマシン（2011年8月16日アーカイブ分）
* ファミリートレーナー 公式サイト （Nintendo Switch版）

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