ファミ通PSP+PS3

『ファミ通PSP+PS3』の歴史と背景

『ファミ通PSP+PS3』は、1996年から2010年にわたり日本で発行されたゲーム雑誌で、PlayStationに関連するゲーム機やソフトに特化していました。この雑誌は、ゲーム業界において非常に重要な情報源として、多くのファンに支持されていました。

創刊の経緯

『ファミ通PSP+PS3』の前身は、1990年代中頃にアスキーから発行された『ファミコン通信』の増刊である『プレイステーション通信』です。この増刊は、当時新たに登場したPlayStationに関する情報を扱うことを目的としていました。1996年、全ハードの情報を網羅するスタイルからハード別の専門誌へと路線転換し、独立した月刊誌として『ファミ通PS』が創刊されました。これにより、PlayStation関連の情報がより詳細に特化して提供されることとなりました。

発行の変遷

雑誌の発行は当初は月刊でしたが、1996年10月には需要に応じて月2回刊に変更され、2001年のPlayStation 2発売に伴い『ファミ通PS2』へ改題されました。その後、2006年11月にPlayStation 3が発売される際、情報が過剰化している市場の中でも『ファミ通PLAYSTATION+』に改名し、月刊体制に戻ることとなりました。最終的には、2009年から2010年にかけて季刊及び不定期刊へと移行し、2011年に公式サイトが消滅しました。国立国会図書館の資料によれば、正式に廃刊扱いとされています。

注目された連載記事

この間、『ファミ通PSP+PS3』では多くの連載記事が掲載され、特に猫猫猫による『ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ』や『柊蓮司第一の事件』が注目を集めました。また、バンダイナムコゲームスやカプコンの情報を紹介するコーナーもあり、ゲームファンにとっては貴重な情報源とされていました。バンダイナムコゲームスの情報コーナー『バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTV』は長期にわたり連載され、ファンに愛され続けました。

影響と記憶

『ファミ通PSP+PS3』の発行と編集には、松本秀寿や相沢浩仁といった歴代編集長が関与し、雑誌の方向性や内容に影響を与えました。この雑誌は、単なるゲーム情報誌だけでなく、多くのファンの生活の一部となっていたことは間違いありません。

日本のゲーム文化が成長するにつれて、『ファミ通PSP+PS3』は多くの人々にとって心の拠り所となり、その記憶は今でも多くの人々の中に息づいています。ゲームコミュニティにとっての重要な存在が消えてしまったことは、寂しい限りですが、その理念や精神は現在のゲーム媒体にも受け継がれていると言えるでしょう。

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