ファンタズミック!

ファンタズミック!

ファンタズミック!（Fantasmic!）は、世界各地のディズニーパークにおいて行われる壮大なナイトエンターテインメントショーです。このショーは、多くの観客を魅了する幻想的な演出と、ディズニーキャラクターたちの登場を特色としています。

歴史

このショーの初演は1992年、カリフォルニアのディズニーランドで行われました。ファンタズミック!はその後、1998年にフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドに位置するディズニー・MGM・スタジオ（現在のディズニー・ハリウッド・スタジオ）でも始まり、さらに2011年から2020年の間、東京ディズニーシーでも上演されました。長年に渡って続くこのショーは、各パークでその内容や演出が異なるものの、その魅力は変わることありません。

内容

ファンタズミック!は、ミッキーマウスをはじめとする数多くのディズニーキャラクターが登場し、さまざまな映画の世界を再現します。特にショーの後半では、白雪姫の悪い魔女や眠れる森の美女のマレフィセントといった悪役たちが訪れ、ミッキーに立ちはだかる場面が大きな見どころとなっています。さらには、エンディングでは総出演のキャラクターたちが船に乗って登場し、華やかなフィナーレを飾ります。

このショーは、レーザー光線、花火、パイロテクニクス、アニメーションなど、多数の特殊効果を駆使した幻想的な演出を標榜し、観客は夢の世界に引き込まれるような体験ができます。また、数々のディズニーの名曲を取り入れた音楽と共に展開されるため、視覚と聴覚の両面で楽しませてくれます。

各パークの特徴

ディズニーランド

ディズニーランド内のフロンティアランドにあるアメリカ河では、ショーが1992年5月13日に始まり、今や28年以上続いています。2009年に大規模なリニューアルが行われ、原作に忠実な内容に生まれ変わりました。特に、リニューアル後のドラゴンは最大級のサイズで、ショーのクライマックスをさらに盛り上げます。

ただし、2016年にはスター・ウォーズのアトラクション建設のため一時休止を余儀なくされましたが、2017年に新たに映像や演出を刷新し、再開しました。そして、2023年にはドラゴンが火災事故を起こし、2024年まで公演が一時中止される騒ぎも発生しました。再開後には新しい演出が加わる予定です。

ディズニー・ハリウッド・スタジオ

1998年10月から始まったディズニー・ハリウッド・スタジオ版は、サンセット・ブルバード沿いのオープンシアターで上演されます。この公演は、島を舞台にした広大なセットが特徴で、特に火薬や水の使用が豊富であることが魅力です。

シーンごとに異なる演出が施されており、ディズニーヴィランズのフォロ部分に新しいキャラクターも加わるなど、他のパークのバージョンと異なった楽しみ方ができます。また、2010年には映像や花火の演出に若干の改訂が行われました。

東京ディズニーシー

東京ディズニーシーは、メディテレーニアンハーバーの海上で行われ、演出において非常にユニークな要素があります。『ファインディング・ニモ』や『リロ・アンド・スティッチ』など新しい映画のシーンを取り入れており、ウォータースクリーンの設置方法も他パークとは異なります。音楽も多くのアレンジが施され、ディズニーヴィランズのストーリーも新たに加わりました。

この公演は2011年にスタートする予定でしたが、東日本大震災の影響で遅れた経緯があります。音響や映像が不具合を起こすこともありましたが、最終公演を迎える頃には多くの観客の心に深く刻まれました。

音楽

ファンタズミック!の音楽には、ギリシャ出身のアーティストYanniが関わっています。ショー開始前に流れる音楽も彼の作品で、幻想的な雰囲気をさらに引き立てます。特に東京ディズニーシーでは、開演30分前から様々な音楽が流れ、観客の期待感を高めます。

このように、ファンタズミック!はディズニーパークでの楽しみの一環として欠かせない存在となっており、毎回多くの観客が夢中になる魅力を持っています。

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