ファンダンゴ・メディア

ファンダンゴ・メディアについて

ファンダンゴ・メディア（Fandango Media, LLC）は、アメリカを拠点にした映画チケット販売の企業で、ウェブサイトやモバイルアプリを通じてこれらのサービスを提供しています。また、ファンダンゴはフリックスターやRotten Tomatoesなどの子会社を通じて、映画やストリーミングメディアに関する情報も発信しています。

歴史

ファンダンゴの歴史は2007年に始まります。同年の4月11日、コムキャストがファンダンゴを買収し、新たなエンターテイメントサイト「Fancast.com」の立ち上げに伴い、ファンダンゴもその一部として統合される計画がありました。2008年6月にはディズニーから「Movies.com」というドメインを取得し、エンターテイメントのポータルとして一層の発展を遂げました。

2012年3月、ファンダンゴはYahoo!映画と提携し、同サービスの登録ユーザーに対して映画チケットの公式販売元となることを発表しました。この提携は、ファンダンゴの業務拡大の重要な一歩となりました。同年10月にはポール・ヤノバーを社長に迎え、新たな成長戦略を展開しました。

さらに、2015年9月にはブラジルのチケット会社イングレッソを初の国際的な買収対象として選び、ロック・イン・リオフェスティバルなどのチケット販売を開始しました。この買収により、ファンダンゴはブラジル市場にも進出しました。

2016年には、テクニカラーSAとドリームワークス・アニメーションの合弁会社であるM-GOを買収し、新ブランド名の「FandangoNOW」に変更。続いて、同年2月にはタイム・ワーナーからフリックスターとRotten Tomatoesを買収し、ワーナー・ブラザースは合併後のファンダンゴの大株主となりました。

また、同年12月にはペルーの映画チケット購入サイトCinepapayaを非公開金額で買収し、ビバリーヒルズにある新たな社屋に移転しました。2020年4月にはアメリカのビデオ・オン・デマンドサービスVuduを買収する契約を結び、7月にはその取引が完了しています。

サービス

ファンダンゴのウェブサイトでは会員向けに様々なエンターテイメントコンテンツを提供しています。映画のクリップや予告編、有名人のインタビュー、ユーザーのレビュー、映画解説といった情報に加え、ウェブベースのゲームも楽しむことができます。2015年には、映画の上映時間前の2時間以内であれば、チケットの払い戻しや交換が可能なサービスが導入され、顧客満足度の向上を図りました。

ビデオ・オン・デマンド

2016年にM-GOを買収し、「FandangoNOW」としてブランド名を変更。その後、2020年にVuduを取得し、2021年8月3日に両サービスは合併しました。ファンダンゴは、強固な顧客基盤を持つVudu名称の維持を選択し、その後の2024年2月に「Fandango at Home」にリブランドされることが発表されました。これは、親会社との一体化を目指すための新たなステップとなります。

ファンダンゴ・メディアは、映画を愛する人々に向けた革新的なサービスと情報提供を行い、ますます多様なエンターテインメント体験を提供し続けています。

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