ファントムペイン (ガンダムシリーズ)

ファントムペイン（Phantom Pain）は、アニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」と「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」に登場する架空の特殊部隊です。この部隊は、地球連合軍において「第81独立機動群」という正式名称を持ち、秘密結社ロゴスの指導の下に活動しています。

概要

ファントムペインは非公式な特殊部隊として設立され、地球連合内でロゴスがその意向を反映するための軍事集団です。その設立時期は不明ですが、ロゴスは地球連合軍の中枢をコントロールしており、特に特別な任務を担うためにこの部隊を結成しました。表向きはブルーコスモスが管理しているとされていますが、実際には彼らが批准した条約を無視し、ユニウス条約で禁止された兵器を使用することができました。このため、ファントムペインは一般部隊よりも先進的な武器を持ち、他の部隊から資材や人員を自由に引き抜く権限も与えられています。

この部隊には公式の制服は存在しませんが、ネオ・ロアノークは黒を基調とした制服を着用し、他のメンバーは地球連合軍の士官候補生の制服を改造したものを着用しています。

構成員と教育

ファントムペインでは、兵士の多くが孤児をブルーコスモスの関連施設から引き取り、洗脳教育を施されています。また、ブルーコスモス派の将兵も多く在籍しており、記憶の書き換えを経た者たちも在籍しています。これにより、組織の目的に従って行動することが求められています。

兵士の強化

この部隊では、兵士を強化するための様々な策が講じられています。ブーステッドマンやエクステンデッドといった兵士強化プログラムが実施され、これらの兵士たちは人間の性能を向上させるために薬物を投与されたり、精神的な操作を受けたりしています。このような強化策によって、スウェン・カル・バヤンのようなエースパイロットも育成されています。

部隊構成と機体

ファントムペインは、いくつかの小隊で構成されており、特殊戦闘艦を中心に様々な機体を運用しています。例えば、以下のような機体が存在します:

• - ロアノーク隊

- 特殊戦闘艦ガーティー・ルー
- 地上戦艦ボナパルト
- GAT-02L2 ダガーL
- GFAS-X1 デストロイ
- など

• - ホアキン隊

- 特殊戦闘艦ナナバルク
- GAT-X105E ストライクノワール
- など

劇中での役割

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」では、ネオ・ロアノーク大佐が指揮するファントムペインのメンバー、アウル・ニーダやステラ・ルーシェ、スティング・オークレーが登場し、様々な作戦を展開します。しかし、彼らの活動は多くの厳しい戦闘と困難を伴い、次第にその勢力は衰退していきます。

「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」では、ホアキン中佐が指揮する部隊として再登場しますが、こちらも多くのメンバーが戦闘で命を落とし、全体的に壊滅的な状況に追い込まれます。

まとめ

ファントムペインは、地球連合軍に属しながら、その非公式かつ特異な立ち位置から、数々の複雑な任務を遂行してきた部隊です。彼らの存在は、物語の中でその影響力を発揮すると同時に、様々なキャラクターの運命を大きく左右します。

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