ファンファーレが鳴り響く

『ファンファーレが鳴り響く』は、森田和樹監督が2019年に発表した商業映画デビュー作です。本作は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019でグランプリとシネガーアワード（批評家賞）をダブル受賞した『されど青春の端くれ』に続く、森田監督の長編作品となります。監督自身の人生観を投影したという本作は、スプラッター描写を大胆に取り入れながら、登場人物たちの心の葛藤や歪んだ欲望を描き出す、衝撃的な群像劇として話題を呼びました。

あらすじ

物語の主人公は、吃音症に悩む高校1年生の神戸明彦。クラスではいじめの対象となっている彼は、ある日、クラスでも一際目立つ美少女、七尾光莉が猫を殺す現場を目撃してしまいます。光莉は自らの殺人衝動を明彦に打ち明け、明彦をいじめている不良たちを殺害することを提案します。この出会いをきっかけに、明彦は日常の闇へと引きずり込まれていくことになります。

登場人物

神戸明彦（演：笠松将）：吃音症に苦しみ、クラスでいじめを受けている高校生。光莉との出会いをきっかけに、狂気の世界へと足を踏み入れていく。
七尾光莉（演：祷キララ）：才色兼備だが、内に殺人衝動を秘めた少女。明彦を自分の計画に巻き込んでいく。
神戸美佐子（演：黒沢あすか）：明彦の母親。
神戸重隆（演：川瀬陽太）：明彦の父親。
直人（演：上西雄大）
吉田啓介（演：大西信満）
後藤悟史（演：木下ほうか）

スタッフ

監督・脚本: 森田和樹
プロデューサー: 小林良二、鈴木祐介、角田睦、塩月隆史
撮影: 吉沢和晃
照明: 本間光平
録音・編集: 西山秀明
特殊造形・特殊メイク: 土肥良城
ヘアメイク: 堀奈津子
音楽: Lantan
音楽プロデューサー: 井本光紀、堀口泰史
助監督: 森山茂雄
スチール: 千葉朋昭
ダンス振付: 小山梨奈
制作担当: 赤間俊秀
製作: 「ファンファーレが鳴り響く」製作委員会
制作・配給・宣伝: 渋谷プロダクション
海外窓口: ライツキューブ

製作の背景

本作は、2019年に撮影が開始され、同時にクラウドファンディングも実施されました。森田監督は、自身の作品を世に送り出すために、積極的に新たな試みに挑戦しています。そして、2020年8月には、同年10月17日に劇場公開されることが発表され、多くの映画ファンから注目を集めました。

作品の特徴

『ファンファーレが鳴り響く』は、単なるスプラッター映画という枠には収まらない、人間の心の闇を深く掘り下げた作品です。登場人物たちの歪んだ感情や欲望が、過激な描写とともに描かれています。森田監督ならではの独特な世界観と、出演者たちの熱演が見どころです。

関連情報

映画「ファンファーレが鳴り響く」公式サイト
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