フィリップス・バルデス

フィリップス・シャリエ・バルデス：ドミニカ共和国出身のプロ野球選手

フィリップス・シャリエ・バルデス（Phillips Chalier Valdéz）は、1991年11月16日生まれのドミニカ共和国出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として、現在はMLBのコロラド・ロッキーズ傘下に所属しています。

プロ入りの経緯とインディアンス時代

2009年9月29日、バルデスはアマチュア・フリーエージェントとしてクリーブランド・インディアンスと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・インディアンスでデビューし、13試合に登板。2勝2敗、防御率3.66という成績を残しました。翌2010年も同リーグで8試合に登板しましたが、防御率は8.40と苦戦。同年オフに自由契約となりました。

ナショナルズ傘下での再起

2010年12月16日、バルデスはタンパベイ・レイズとマイナー契約を結びましたが、登板機会がないまま2011年5月1日に自由契約となりました。その後、ドミニカ共和国のカープアカデミーでトレーニングを続け、2012年5月30日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を締結しました。

ナショナルズでは、ルーキー級ドミニカン・サマーリーグで14試合に登板。その後、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ、A-級オーバーン・ダブルデイズ、A級ヘイガーズタウン・サンズと着実にステップアップ。2015年にはA+級ポトマック・ナショナルズにも昇格し、2チーム合計で30試合に登板、8勝4敗、防御率2.81、80奪三振の好成績を記録しました。2016年にはAA級ハリスバーグ・セネターズに昇格し、27試合に先発して12勝7敗、防御率4.24、109奪三振という結果を残しました。

2017年にはAAA級シラキュース・チーフスに昇格を果たしましたが、AA級とAAA級の合計で35試合に登板し、0勝5敗と苦戦。2018年もAA級とAAA級でプレーし、31試合に登板して6勝7敗、防御率2.73、104奪三振の成績を残しましたが、オフにFAとなりました。

レンジャーズでのメジャーデビュー

2018年12月21日、バルデスはテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結びました。2019年は傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズで開幕を迎え、6月8日にメジャー契約を結び、ついにアクティブ・ロースター入り。同日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを果たしました。この年はメジャーで18試合に登板し、防御率3.94、18奪三振を記録しました。

レッドソックス、マリナーズ時代

2019年11月1日にウェイバー公示を経てシアトル・マリナーズへ移籍しましたが、2020年2月23日にウェイバー公示を経てボストン・レッドソックスへ移籍。開幕ロースター入りを果たし、7月24日の開幕戦に登板しました。8月25日のトロント・ブルージェイズ戦ではメジャー初勝利を記録。この年は24試合に登板し、1勝1敗、防御率3.26、30奪三振の成績を残しました。2021年は28試合に登板しましたが、2022年7月26日にDFAとなり、その後マリナーズへ移籍しました。

人物

2017年7月10日には、恋人のサマンサ・グロスと結婚。2019年のスプリングトレーニング中には、弟のマリオが心臓発作により18歳で亡くなるという悲しい出来事がありました。

プレースタイル

最速90mph台中盤のツーシーム、カットボール、スライダー、チェンジアップを投げる。

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