フィリップ・ラーツ

フィリップ・ラーツ（Philip Laats、1963年2月2日 - ）は、ベルギー・アントウェルペン出身の柔道選手です。65kg級を主戦場とし、身長は165cm。弟のヨハン・ラーツも柔道選手で、1991年の世界選手権78kg級で2位に入賞しています。

ラーツは、1984年のロサンゼルスオリンピックに65kg級で出場し、9位という成績を収めました。その後、1987年と1988年の世界軍人選手権大会で2連覇を達成。1988年のソウルオリンピックでは、78kg級に出場した弟とともに兄弟でオリンピック出場を果たしましたが、初戦で敗れ、敗者復活戦でも敗れて7位に終わりました。

1990年のヨーロッパ選手権では3位に入賞。同年、世界軍人選手権大会で3度目の優勝を飾りました。1991年にはフランス国際で優勝。1992年のバルセロナオリンピックでも兄弟で出場し、準々決勝で敗れたものの、敗者復活戦で勝利。しかし、3位決定戦で敗れ、5位入賞となりました。

1993年の世界選手権でも5位に入賞。1995年のヨーロッパ選手権とミリタリーワールドゲームズでは3位に入賞しました。1996年のアトランタオリンピックでは、3度目の兄弟出場を果たしましたが、準決勝、3位決定戦で敗れ、またも5位。オリンピックに4度出場しながら、ついにメダルを獲得することはできませんでした。

ラーツは、弟とともに、脚を掴まない肩車である「ラーツ・ドロップ」の先駆的な使い手として知られています。この技は、相手の重心を崩して投げる高度な技術で、彼の試合を特徴づけるものでした。

主な戦績

1983年 - ベルギー国際　優勝
1983年 - ロサンゼルスオリンピック　9位
1984年 - 世界軍人選手権大会　3位
1985年 - 世界軍人選手権大会　2位
1986年 - オーストリア国際　優勝
1986年 - 世界軍人選手権大会　2位
1987年 - 世界軍人選手権大会　優勝
1988年 - 世界軍人選手権大会　優勝
1988年 - ソウルオリンピック　7位
1989年 - ベルギー国際　優勝
1989年 - フランス国際　3位
1990年 - ヨーロッパ選手権　3位
1990年 - 世界軍人選手権大会　優勝
1991年 - フランス国際　優勝
1992年 - バルセロナオリンピック　5位
1993年 - チェコ国際　優勝
1993年 - 世界選手権　5位
1994年 - フランス国際　3位
1995年 - ヨーロッパ選手権　3位
1995年 - ミリタリーワールドゲームズ　3位
* 1996年 - アトランタオリンピック　5位

(出典: JudoInside.com)

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