フィル・ガーナー

フィリップ・メイソン・ガーナーは、1949年生まれ、アメリカ合衆国テネシー州出身の元プロ野球選手、監督です。右投右打の内野手として、メジャーリーグで活躍しました。

現役時代は、モントリオール・エクスポズ、オークランド・アスレチックス、ピッツバーグ・パイレーツなど、計5球団でプレーしました。3度の30盗塁以上を記録した俊足と、泥臭いプレースタイルでファンを魅了し、「スクラップ・アイロン（鉄くず）」の愛称で親しまれました。1979年には、パイレーツの一員としてワールドシリーズ制覇を経験、オールスターにも3度選出されています。

引退後は、指導者として活躍しました。ヒューストン・アストロズでコーチを務めた後、ミルウォーキー・ブルワーズ、デトロイト・タイガース、そして再びアストロズで監督を歴任しています。1992年にはブルワーズの監督として、監督初年度ながら92勝を挙げ、地区2位に躍進。アストロズ監督時代の2004年には、シーズン途中からチームを率い、ポストシーズンに導きました。翌2005年には、球団史上初のワールドシリーズ進出を果たすなど、その手腕を発揮しました。

その一方で、監督としては3球団全てでシーズン途中に解任されています。ブルワーズとタイガースの監督時代には、自身の下でプレーした野茂英雄を高く評価していたことでも知られています。

2012年には、古巣アスレチックスの球団特別顧問に就任。日本開幕戦の際には来日もしています。

主な記録

MLBオールスターゲーム選出：3回（1976年、1980年、1981年）

背番号

3（1973年、1976年途中 - 同年終了、1977年途中 - 1987年途中、1989年 - 1999年、2004年 - 2007年）
29（1974年 - 1975年途中）
2（1976年 - 同年途中）
17（1977年 - 同年途中）
20（1987年途中 - 1988年）
* 33（2000年 - 2002年）

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