フィンガー5

フィンガー5について

フィンガー5（Finger 5）は、1970年代に輝かしい活動を展開した日本の男女混合アイドルグループです。沖縄県出身の男性4人と女性1人、計5人で構成される彼らは、歌と踊りを融合させたパフォーマンスで多くのファンを魅了しました。特に第四男の晃は、変声期前の高音ボイスを活かしてメインボーカルを務め、その魅力が多くの支持を集めました。

グループの成り立ち

春の暖かい沖縄で育ったフィンガー5のメンバーは、父親が経営していたバーで、アメリカのロックやポップミュージックに触れながら音楽活動を始めました。最初は「オールブラザーズ」として活動し、コンテストでの成功を経て1969年に上京します。この時、沖縄から東京へ引っ越すことで、彼らの音楽キャリアの扉が開かれました。

1970年にはバンド名を「ベイビー・ブラザーズ」と改名しメジャーデビューしますが、当初は思うような成功を収めることができませんでした。苦悩の末に、子供向けの音楽デビューを計画していた音楽関係者の目に留まり、再びチャンスが訪れました。そして1972年には「フィンガー5」という名前で再スタートを切ります。この名前は、当時大ヒット中のジャクソン5を意識した母親の提案によるものでした。

黄金時代の幕開け

フィンガー5の本格的なブレイクは、1973年の楽曲「個人授業」から始まりました。この曲はミリオンセラーを記録し、彼らの名声を一気に高めました。続いて「恋のダイヤル6700」や「学園天国」などのヒットを重ねることで、彼らは幼児から高校生までの幅広い層の支持を受け、テレビや映画にも頻繁に出演しました。特に、若いファンに向けた愛のテーマが特徴でした。

晃と妹の妙子は、特に注目を集める存在であり、彼らの初々しさと可愛らしさは多くの視聴者の心を捉えました。晃はトンボ形のサングラスをトレードマークにし、これは流行を生み出しました。家族の絆がしっかりとした形で表れ、長男の一夫がマネージャー役を担い、彼らの音楽活動を支え合いました。

活動の転機とその後

1975年、長男の一夫がマネジメントに専念するためグループを離れ、のちに甥の具志堅実がメンバーに加わります。しかしその後の活動は忙しさゆえの疲弊や晃の変声期が影響し、人気の低下を招きました。さらに、彼らが目指す音楽とファンの期待が乖離してしまい、数々の試行錯誤を経てもヒットには結びつきませんでした。

1978年には事実上の解散を迎えたものの、メンバーはそれぞれの道を歩んでいきます。音楽活動を続ける者含め、再び集まってファンとの交流を深めることもありました。特に2003年には再結成され、多くの支持を受けました。

まとめ

フィンガー5は、ただのアイドルグループに留まらず、当時の日本の音楽シーンに色鮮やかな影響を与えた存在でした。彼らの楽曲は時代を超えて聴かれ続け、多くのファンに愛されています。その影響は今日でもさまざまな形で受け継がれており、彼らの業績は永遠に語り継がれることでしょう。

もう一度検索