フィーバーデーモン

フィーバーデーモン：悪魔が彩る90年代パチンコ

「フィーバーデーモン」は、1998年2月にSANKYOから発売されたパチンコ機です。デーモン閣下とのタイアップが大きな話題を呼び、フィーバーデーモンGXとCRフィーバーデーモンGPの2機種がリリースされました。液晶画面狭しとデーモン閣下が駆け巡る、斬新な演出が特徴です。

ゲームフローとスペック

本機は液晶デジタルパチンコで、デジタル画面にデーモン閣下が登場し、様々な演出でプレイヤーを楽しませます。現金機とCR機がほぼ同時に発売され、それぞれ異なるゲーム性が特徴です。

フィーバーデーモンGX（現金機）
大当たり確率：1/202
賞球数：5&13
大当たり図柄：全9種類
時短：3・6・7図柄大当たり後、150回転
アタッカー：10カウント、最大16ラウンド継続
出玉：約2000個

CRフィーバーデーモンGP（CR機）
大当たり確率：1/337、確変中1/67.4
賞球数：6&15
大当たり図柄：全9種類
確変：3・6・7・9図柄大当たりで突入（5回リミッター）

大当たり図柄は全9種類で、横または斜めに同じ図柄が3つ揃うと大当たりとなります。現金機では特定の図柄で大当たりすると時短モードに突入し、CR機では確変に突入する点が大きな違いです。特にCR機では、6図柄が確変図柄になっている点が従来の概念を覆し、話題となりました。

演出

デジタル回転中の背景が白黒にフラッシュし、デーモン閣下が登場する予告は、大当たりの期待感を高めます。リーチアクションは5種類あり、ノーマルリーチから発展するほど信頼度が上昇。「丸太リーチ」や「どんけつリーチ」では、2段階目まで発展するとSANKYOのオリジナルキャラクターであるドラムくんが登場し、デーモン閣下の代わりに対決演出を行います。

人魚リーチは予告フラッシュからのみ発生する特殊なリーチです。スーパーリーチは、ノーマルリーチが外れた後に発展するかどうかで、その後の展開を予測できます。

大当たりラウンド中には、デーモン閣下の悪魔ワールドがコミカルに描かれ、プレイヤーを楽しませます。悪魔らしからぬ日常を描いたストーリーは、本機ならではの魅力です。

ゲージ構成とFF枠

ゲージ構成は当時のSANKYO機種と大きな違いはなく、デジタル始動口上のステージからの入賞が重要です。ワープ入賞口周辺が攻略のポイントとなります。

また、本機はFF枠に対応しており、赤バージョンのFF枠98を採用。従来のFF枠のメタリックなイメージから一新し、ポップな雰囲気を演出しています。

登場キャラクター

デーモン閣下
子デーモン（オリジナルキャラクター）
ドラムくん（SANKYOオリジナルキャラクター）
ミイラ男
* お姉ちゃん

コンシューマ移植

PlayStation用ソフト「SANKYO FEVER実機シミュレーション Vol.3」に、フィーバーデーモンGXとCRフィーバーデーモンGPが収録されています。


「フィーバーデーモン」は、デーモン閣下の個性的なキャラクターと、斬新な演出で90年代のパチンコファンを熱狂させた一台です。その独特な世界観は、今なお色褪せることなく、多くのプレイヤーの記憶に残っています。

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