フィールドアーチェリー

フィールドアーチェリーの概要

フィールドアーチェリー（英: Field Archery）は、自然豊かな環境で行われるアーチェリーの一形態で、主に森や林の中で競技が行われます。この競技は、ワールドゲームズの正式種目としても認められており、世界中のアーチェリー愛好者に支持されています。

基本のルールと標的

フィールドアーチェリーでは、直径20cm、40cm、60cm、80cmの異なるサイズの標的が用意されており、合計24の標的に向かって3射ずつ矢を放ちます。選手のスコアは、すべての標的へのショットの合計得点によって決まります。競技に使用する標的までの距離は、5メートルから60メートルまでと多様で、選手は遠近さまざまな距離から射撃を行います。

マークドコースとアンマークドコース

フィールドアーチェリーの特徴の一つは、競技のコースに対する設定です。ターゲットアーチェリーと同様、屋外で行われますが、フィールドアーチェリーには、標的までの距離が事前に表示されているマークドコースと、距離が表示されていないアンマークドコースの2つがあります。これにより、選手は距離を計りながらスナイプをする必要があり、より戦略的な判断が求められるのです。

さらに、コースは様々な地形を含み、傾斜や凹凸があるため、選手は射ち上げや射ち下ろし、さらには角度の変化に対応した射撃姿勢が求められます。このように、フィールドアーチェリーは単なる技術だけでなく、環境や地形に応じた適応力も重視される競技です。

使用される弓の種類

フィールドアーチェリーでは、使用される弓の種類によって、以下の3つの部門に分かれています：
1. ベアボウ： シンプルな構造の弓で、視覚的な補助器具が使用されません。
2. リカーブ： 矢を放つ際に、弓の形状がカーブを描く弓で、競技用に特化した設計です。
3. コンパウンド： 機械的な装置を用いて矢を放つ弓で、精度が高く力が要らないため、特に人気があります。

大会・イベント

フィールドアーチェリーの歴史は長く、第1回世界選手権大会は1959年に開催されました。この大会は、世界アーチェリー連盟が主管しており、以降隔年で行われてきました。また、日本国内では全日本アーチェリー連盟が1972年から全日本フィールドアーチェリー選手権を主催し、多くの選手が技を競っています。

まとめ

フィールドアーチェリーは、自然との一体感を楽しみながら技術を磨く競技です。その魅力は、さまざまな環境での競技の多様性や、ルールの柔軟性にあります。世界中で人気を誇るこのスポーツは、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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