フェデリコ・ディマルコ

フェデリコ・ディマルコ：生粋のインテリスタ、セリエAを制覇

フェデリコ・ディマルコ（Federico Dimarco）は、1997年11月10日、イタリア・ミラノに生まれました。7歳でインテル・ミラノの下部組織に入団して以来、インテル一筋のキャリアを歩んでいます。現在は、セリエAのインテル・ミラノに所属し、主に左サイドのDF（SB）やMF（SH）として活躍するイタリア代表選手です。

クラブでの軌跡

キャリア初期：インテル下部組織からトップデビューへ

ディマルコは、インテルの下部組織で着実に成長を遂げ、2014年12月11日、17歳でUEFAヨーロッパリーグのカラバフ戦でトップチームデビューを果たしました。2015年5月31日には、セリエAのエンポリ戦にも出場し、国内リーグデビューも飾りました。

レンタル移籍：アスコリ、エンポリでの経験

2016年1月27日、ディマルコはセリエBのアスコリへレンタル移籍し、半年間で4アシストを記録しました。同年7月1日には、エンポリへ買取オプションと買い戻しオプション付きのレンタルで移籍しましたが、マヌエル・パスクアルとのポジション争いに敗れ、出場機会は限られました。

FCシオンへの移籍

2017年6月30日、ディマルコはスイスのFCシオンへ完全移籍しました。

インテル・ミラノへの復帰とレンタル

2018年7月5日、ディマルコはインテル・ミラノに復帰。しかし、同年8月7日にはパルマ・カルチョへレンタル移籍することになりました。2018年9月15日に行われた古巣インテル戦では、後半24分にミドルシュートを決め、セリエA初得点を記録。これが決勝点となり、大きな話題となりました。その後、2020年1月31日にエラス・ヴェローナへ、2020年9月9日にも再びエラス・ヴェローナへローン移籍を繰り返しました。

インテル復帰：スクデット獲得に貢献

2021年12月24日、ディマルコはインテル・ミラノに復帰し、2026年6月末までの5年契約を結びました。2023年1月のスーペルコッパ・イタリアーナでは、ACミランとの試合で決勝ゴールを挙げ、チームの優勝に大きく貢献。同年11月12日に行われたリーグ第12節のフロジノーネ戦では、ハーフウェイライン付近から約56メートルの超ロングシュートを決め、観客を沸かせました。2023-24シーズンには、リーグ戦30試合に出場し、5ゴール6アシストを記録。インテルのセリエA優勝に大きく貢献しました。2023年12月30日には、インテルとの契約を2027年6月30日まで延長しています。

代表での活躍

2021年10月4日、ディマルコはマッテオ・ペッシーナの負傷離脱を受けて、イタリア代表に初招集されました。2022年6月4日には、UEFAネーションズリーグ2022-23のドイツ代表戦で、クリスティアーノ・ビラーギとの交代で代表デビューを果たしました。2024年6月には、UEFA EURO 2024の代表メンバーに選出。アルバニアとの初戦ではスタメン出場を果たしましたが、試合開始早々にミスを犯してしまう場面もありました。しかし、ラウンド16のスイス戦以外は、その後の試合でもスタメンとして起用され、チームに貢献しました。

プレースタイルと人物像

ディマルコは、左足の正確なキックと、豊富な運動量を武器とするサイドプレーヤーです。攻撃的なポジションでのプレーを得意としていますが、守備能力も高く、チームに貢献できる選手です。また、インテルの本拠地があるミラノで生まれ育ち、幼い頃からのインテリスタであることから、「生まれながらのインテリスタ」としてサポーターから愛されています。

タイトル

クラブ

インテル・ミラノ
セリエA：1回 (2023-24)
コッパ・イタリア：2回 (2021-22, 2022-23)
スーペルコッパ・イタリアーナ：3回 (2021-22, 2022-23, 2023-24)

個人

UEFAチャンピオンズリーグ年間ベストイレブン：1回 (2022-23)

フェデリコ・ディマルコは、これからもインテル・ミラノとイタリア代表の中心選手として、更なる活躍が期待される選手です。

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