フェールベリンの戦い (1758年)

フェールベリンの戦いは、七年戦争中の1758年9月28日に、プロイセン軍とスウェーデン軍がフェールベリン（現在のドイツ、ブランデンブルク州）で戦った戦闘です。

背景

当時、プロイセンはフリードリヒ2世の下で急速に台頭し、ヨーロッパの勢力均衡を脅かしていました。七年戦争は、プロイセンの勢力拡大を阻止しようとするオーストリア、フランス、ロシアなどの大国とプロイセンの間で勃発しました。スウェーデンも反プロイセンの立場を取り、プロイセン領への侵攻を企図しました。

戦闘の経過

1758年、カール・ハインリヒ・フォン・ヴェーデル率いるプロイセン軍は、スウェーデン軍のブランデンブルクへの侵攻を阻止するため、フェールベリンへ進軍しました。フェールベリンにはスウェーデン軍の守備隊が配置されており、町の3つの門に砲台を構築してプロイセン軍を迎え撃つ準備をしていました。

プロイセン軍はまず、町の西側に位置するMühlenthor門から攻撃を開始しました。奇襲により、プロイセン軍は少数のスウェーデン兵を蹴散らすことに成功しましたが、スウェーデン軍の増援が到着する前に橋を焼き落とすことができませんでした。そのため、プロイセン軍は攻撃を断念し、撤退を余儀なくされました。

損害

スウェーデン軍は士官23名と兵士322名を失いました。プロイセン軍の損害はさらに甚大で、死傷者を運搬するために15台ものワゴンが必要だったと伝えられています。

戦闘の影響

フェールベリンの戦いは、戦術的には引き分けに終わりました。プロイセン軍はスウェーデン軍の侵攻を完全に阻止することはできませんでしたが、スウェーデン軍に大きな損害を与え、その進軍を遅らせることに成功しました。この戦いの後、スウェーデン軍はブランデンブルクへの攻勢を弱め、プロイセン軍は他の戦線に兵力を集中させることができました。

フェールベリンの戦いは、七年戦争における比較的小規模な戦闘でしたが、プロイセン軍の粘り強さとスウェーデン軍の限界を示す出来事として記憶されています。

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