フォクシー (KOF)

フォクシー：ネスツの冷酷な美しき戦士

フォクシーは、SNKの対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』（KOF）シリーズに登場する人気キャラクターです。池澤春菜さんが担当するその声は、彼女の複雑な内面を巧みに表現しています。白銀のロングヘアを青紫色の布で束ね、ベージュの戦闘服に赤いロングベストを羽織った、年齢28歳の女性戦士という容姿は、彼女の戦闘能力の高さと冷酷さを象徴しています。

ネスツ幹部としての活動

『KOF 2000』で初登場したフォクシーは、秘密結社「ネスツ」の女性幹部として、ダイアナと共にクーラ・ダイアモンドの後見人、監視役を務めています。当初はクーラのサポートとして、ネスツのクーラを利用した計画阻止に貢献しました。

続く『KOF 2001』では、K9999、アンヘルと共にネスツチームの正式メンバーとなり、プレイヤーキャラクターとして操作可能になりました。しかし、この作品ではネスツチーム以外のチームでストーリーを進めると、K9999とアンヘルに裏切られ、戦闘不能に陥るという悲劇的な結末を迎えます。それでも彼女は生き延び、その後のシリーズにも登場します。

『KOF 2002』ではクーラのサポート役としての登場にとどまりましたが、『KOF 2002 UNLIMITED MATCH』では再びプレイヤーキャラクターとして復活。ここでは、クーラやアンヘルをまとめるリーダーシップを発揮しながら、クローンチームの参加に不安を感じ、謎の存在であるネームレスに注目するなど、複雑な思惑を抱いています。

『KOF XIII』では、クーラのNEO MAX超必殺技や勝利演出にのみ登場しますが、その存在感はシリーズを通して揺るぎないものとなっています。

戦闘スタイルと必殺技

フォクシーの戦闘スタイルは、剣技を主体とした華麗かつ強力なものです。彼女の必殺技は、名前からもその個性を感じさせます。

通常投げ: 第三の鍵、第十二の鍵といった、シンプルながらも効果的な投げ技。
特殊技: 七つの金属、七つの鉱物、七つの循環、七つの蒸留といった、剣を使った多彩な防御、攻撃技。
必殺技: ユニコーンの角（飛び道具）、プレニルニウム（剣技）、知恵の樹、月の銀（追加技）、はじまりの樹、ノアの記憶（追加技）、七重の星（追加技）、大気の憧憬（高速移動技）など、それぞれが独自の特性を持つ技が揃います。
超必殺技: 白鳥の詩、知識の木（追加技）、月の銀（追加技）、惑星の祈り、みつバチ（状況に応じて自滅もするリスクの高い技）、シュレディンガーの猫（『2002UM』追加技）など、派手さと強力さを兼ね備えた必殺技が彼女の戦闘力を際立たせます。

ストライカー動作

『KOF 2000』と『KOF 2001』では、ストライカーとしてホーネットニードルや月の銀を使用し、味方をサポートする役割も担っています。

複雑な人間関係

フォクシーは、クーラ、ダイアナ、K9999、アンヘルといった複数のキャラクターと複雑な人間関係を築いています。特に、K9999とアンヘルには裏切られた過去があり、ネスツという組織の中でも決して平穏な日々を送ってきたわけではないことがうかがえます。また、組織の上司であるイグニスに対しても反感を抱いている描写が見られます。

まとめ

フォクシーは、優れた戦闘能力、魅力的な容姿、そして複雑な人間関係を持つ、KOFシリーズを代表する女性キャラクターの一人です。彼女の冷酷さの中に垣間見える、繊細な感情や揺れる心情は、プレイヤーの心を捉えて離しません。今後もシリーズにおける彼女の活躍が期待されます。

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