フォリーニョ

フォリーニョは、イタリア共和国ウンブリア州ペルージャ県に位置するコムーネ（基礎自治体）です。人口は約5万5千人を擁し、県内ではペルージャに次ぐ規模の都市として知られています。

地理

フォリーニョは、ペルージャ県の南東部に位置し、スポレートから北へ約25km、州都ペルージャから南東へ約31km、テルニから北北東へ約43kmの距離にあります。この地域は、山々に囲まれた盆地に位置し、美しい自然景観が広がっています。隣接するコムーネには、ヴァルトピーナ、ノチェーラ・ウンブラ、セッラヴァッレ・ディ・キエンティ（マチェラータ県）、ヴィッソ（マチェラータ県）、セッラーノ、トレーヴィ、モンテファルコ、ベヴァーニャ、スペッロなどが挙げられます。フォリーニョの気候は、温暖で過ごしやすい地中海性気候に属しており、地震リスクは高いとされています。

行政と分離集落

フォリーニョには、多数の分離集落（フラツィオーネ）が存在します。これらの集落は、それぞれ異なる歴史や文化を持ち、フォリーニョの多様な魅力を形成しています。代表的な集落としては、Abbazia di Sassovivo、Acqua Santo Stefano、Afrile、Ali、Annifo、Barriなどがあります。これらの集落は、農業や伝統工芸が盛んで、地域独自の文化を今に伝えています。

姉妹都市

フォリーニョは、国際的な交流も積極的に行っており、3つの都市と姉妹都市提携を結んでいます。

ラ・ルヴィエール（ベルギー）: 1996年に姉妹都市提携。
渋川市（日本）: 2000年5月23日に姉妹都市提携。日本の「へそ」を自認する渋川市と、イタリアの「へそ」を自負するフォリーニョとの間で、地理的な共通点を縁として交流が始まりました。1996年に渋川青年会議所がフォリーニョ市の選手を駅伝に招待したことがきっかけで、その後、イタリア中部地震の復興支援や、全国へそのまちサミットへの参加などを通じて交流を深めています。
* ジェモーナ・デル・フリウーリ（イタリア）: 2001年11月22日に姉妹都市提携。1976年のフリウリ地震で大きな被害を受けたジェモーナ・デル・フリウーリと、地震による被災経験を共有することから提携に至りました。

フォリーニョは、オリーブオイルの産地としても知られ、オリーブオイル産地の自治体団体であるAssociazione nazionale città dell'olioにも加盟しています。

自然環境

フォリーニョ近郊には、ラムサール条約に登録された国際的に重要な湿地である「Palude di Colfiorito」があります。この湿地は、生物多様性の宝庫であり、多くの鳥類が生息しています。自然愛好家にとっては必見のスポットです。

フォリーニョは、歴史的な建造物や美しい自然だけでなく、地元の人々の温かさも魅力の一つです。姉妹都市との交流を通じて国際色豊かな文化が育まれており、訪れる人々を魅了し続けています。

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