フォルウォスの黒楯

映画『フォルウォスの黒楯』解説

『フォルウォスの黒楯』（原題: The Black Shield of Falworth）は、1954年にアメリカで製作された歴史冒険映画です。ハワード・パイルが1891年に発表した小説『メン・オブ・アイアン』を原作とし、ルドルフ・マテが監督を務めました。主演はトニー・カーティス。

特筆すべき点として、本作はユニバーサル・スタジオがシネマスコープ方式を採用して初めて製作した作品です。ワイドスクリーンによる映像は、中世の壮大な世界観をより一層引き立てています。

ストーリー

物語の舞台は15世紀初頭のイギリス。老齢のヘンリー4世に代わり、オルバン侯が政治の実権を握っていました。オルバン侯の領地であるクリスビデイルに住むマイルズは、妹のメグと共に、ある出来事をきっかけにマクワース侯の元へ送られることになります。

マイルズはマクワース侯の下で騎士見習いとして武術を磨き、メグはマクワース侯の娘であるアンの侍女となります。マイルズが所属する部隊には、アンの婚約者であり、オルバン侯の弟でもあるウォルターがおり、マイルズを見下していました。しかし、マイルズとアンは互いに惹かれあっていくのでした。

成長したマイルズは、槍術の腕を上げ、御前試合に参加するまでになります。ついには騎士の称号を得るまでに成長しますが、マクワース侯から授けられた黒い楯によって、彼がかつて反逆罪で処刑されたフォルワース侯の一族の生き残りであることが明らかになります。

オルバン侯はこれを機に、マクワース侯とマイルズを捕え、牢獄へ投獄します。その夜、マクワース侯は、フォルワース侯の一件が冤罪であり、真の黒幕がオルバン侯であることをマイルズに告げます。

翌日、マイルズは国王の前でオルバン侯との決闘に臨むことになります。オルバン侯は王位簒奪を目論み、手下を使って城の内外を固めます。決闘中、ウォルターが兵に合図を送り、王に襲い掛かろうとします。

マイルズが死闘の末にオルバン侯を打ち破ったその時、城から脱出していたメグとアンが援軍を率いて城に到着し、反乱軍を鎮圧。王位簒奪の陰謀は阻止され、フォルウォース家の名誉は回復されるのでした。

キャスト

マイルズ：トニー・カーティス
アン：ジャネット・リー
オルバン侯：デヴィッド・ファーラー

スタッフ

監督：ルドルフ・マテ
製作：ロバート・アーサー、メルビル・タッカー
原作：ハワード・パイル
脚本：オスカー・ブロドニー
撮影：アーヴィング・グラスバーグ
音楽：ジョセフ・ガーシェンソン

外部リンク

フォルウォスの黒楯 - 映画.com
フォルウォスの黒楯 - allcinema
フォルウォスの黒楯 - KINENOTE
The Black Shield of Falworth - オールムービー（英語）
The Black Shield of Falworth - IMDb（英語）

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