フォロ・アストゥリアス

フォロ・アストゥリアス (Foro Asturias)

フォロ・アストゥリアス（FAC）は、スペイン・アストゥリアス州を基盤とする地域政党です。「アストゥリアス・フォーラム」を意味し、地域主義的な色彩を持つ中道右派政党として活動しています。

歴史

結党と初期の躍進 (2011年)

フォロ・アストゥリアスの結党は、国民党(PP)の重鎮であったフランシスコ・アルバレス＝カスコスの離党に端を発します。彼はアストゥリアス州首相候補に選出されなかったことを不服とし、2011年1月に国民党を離党、新たにフォロ・アストゥリアスを立ち上げました。

同年5月のアストゥリアス州議会議員選挙では、事前の予想を覆し16議席を獲得、見事第1党に躍り出ました。国民党の10議席と合わせると過半数を超える45議席となり、アストゥリアス州の歴史において初めて中道右派勢力が政権を担うこととなりました。この政権下では、スペイン社会労働党(PSOE)や統一左翼(IU)との対話と合意形成を重視し、新たな政治文化の構築を目指しました。

国政への進出と退潮 (2011年-2019年)

2011年のスペイン議会総選挙では、アストゥリアス州に割り当てられた8議席のうち1議席を獲得し、国政にも進出しました。しかし、2012年のアストゥリアス州議会議員選挙では12議席へと議席を減らし、第2党となり野党に転落しました。

2015年には、アルバレス＝カスコスが党首を辞任し、クリスティーナ・コトが後任の党首に就任しました。しかし、同年のアストゥリアス州議会議員選挙ではさらに議席を減らし、3議席の獲得にとどまりました。同年のスペイン議会総選挙では再び1議席を獲得しています。

2018年には、コトがアルバレス＝カスコスとの意見の相違により党首を辞任し、後任としてヒホン市長のカルメン・モリジョンが党首に就任しました。2019年のスペイン議会総選挙では議席を獲得できず、同年5月のアストゥリアス州議会議員選挙では2議席獲得にとどまりました。

歴代党首

2011年 - 2015年: フランシスコ・アルバレス＝カスコス
2015年 - 2018年: クリスティーナ・コト
2018年 - 現在: カルメン・モリジョン

選挙結果

スペイン国会議員選挙

アストゥリアス州における結果

アストゥリアス州議会議員選挙

欧州議会議員選挙

現在、フォロ・アストゥリアスはアストゥリアス州議会において小規模な議席を維持しつつ、地域政党として活動を続けています。

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