フォワードセンター

フォワードセンター

フォワードセンターは、バスケットボールにおけるポジションの一つで、センターとフォワード（主にパワーフォワード）の両方の役割をこなす選手を指します。別名として、センターフォワードやビッグマンとも呼ばれます。

概要

フォワードセンターは、近年増加傾向にあるユーティリティープレイヤーの一種であり、試合の状況やチームの戦略に応じて、センターとフォワードの役割を柔軟に切り替えることができます。例えば、出場メンバー構成によってセンターとしての役割に専念したり、フォワードとしてアウトサイドからの攻撃に参加したりすることがあります。

パワーフォワードは、センターと求められる役割が似ている部分も多いため、古くからその存在は認識されていました。1960年代には日本でもその概念が認知されていたとされます。当時のルールでは3ポイントショットが存在しなかったため、インサイドの要であるセンターの重要性が現代よりも高く、それがポジションの認知に影響を与えたと考えられます。

フォワードセンターとして起用される選手は、通常のセンタープレイヤーと比較して、ゴールから離れた位置でのプレイに長けていることが多いです。例えば、ミドルレンジからのシュートを得意とする選手や、ドリブルで積極的に攻め込む選手がこのポジションに配置されることがあります。

また、通常は各チーム1名が配置されるセンターを2名同時に起用する「ツインセンター」と呼ばれる布陣を採用する際に、そのうちの一方がフォワードセンターとして機能することもあります。この場合、一方がインサイドでのプレイに専念し、もう一方がアウトサイドでのプレイやドリブルなど、より多様な役割を担うことで、攻撃の幅を広げることが可能になります。

フォワードセンターは、そのユーティリティー性から、チームの戦術の幅を広げる上で重要な役割を担うポジションと言えるでしょう。

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