フォークジャンボリー in いわみざわ

フォークジャンボリーinいわみざわ：時代を彩ったフォークの祭典

フォークジャンボリーinいわみざわは、北海道岩見沢市で2003年から2011年まで開催されたフォークソングコンサートです。その前身である「フォークジャンボリー2002 in さっぽろ」を含め、時代を彩った音楽の祭典についてご紹介します。

誕生の背景：フォークジャンボリー2002 in さっぽろ

2002年、北海道文化放送（UHB）の開局30周年記念イベントとして、「フォークジャンボリー2002 in さっぽろ」が札幌芸術の森野外ステージで開催されました。「フォークソングブームと同じ時代に生まれた放送局として、フォークソングのようにいつまでも愛されたい」という願いが込められ、1970年代を中心に若者を熱狂させたフォークソングの魅力を伝える音楽フェスティバルとして幕を開けました。

予想を上回る5千人以上の観客動員を記録し、会場の規模が手狭になったことから、2003年にいわみざわ公園野外音楽堂キタオンへ移転。「フォークジャンボリー in いわみざわ」と名称を改め、新たなスタートを切りました。コンサートの模様はUHBで特別番組として放送され、多くのフォークファンに届けられました。

南こうせつ総合プロデュース：アットホームな雰囲気

全ての回で南こうせつが総合プロデュースを担当し、司会としてもイベントを盛り上げました。オープニングでは来場者全員で「あの素晴しい愛をもう一度」を歌うのが恒例となり、会場全体が一体となる瞬間が生まれていました。2010年の来場者アンケートでは、40代から60代の中年層が多くを占め、初期の頃と比較して来場者の年齢層が上がっていることが明らかになりました。これは、フォークジャンボリーが「大人が楽しめるフォークの集い」としての役割を果たしていることを示唆しています。

多様な試み：新たな客層の開拓

来場者の裾野を広げるため、ANRI、THE BOOM、BEGINなど、フォークシンガー以外のアーティストも積極的にキャスティングされました。また、2010年には開場時間を2時間半繰り上げて午前からの入場を可能にしたり、隣接する北海道グリーンランドの入園料割引を実施したり、空知管内の名店をグルメゾーンに出店するなど、滞在型のイベントとしての魅力を高めるための企画も打ち出されました。これらの取り組みにより、2010年までに延べ35,810枚のチケットが販売されました。

惜しまれつつ終幕：フォークジャンボリー2011 in いわみざわファイナル

長年プロデュースを手掛けてきた南こうせつから「一区切りとしたい」との意向があり、2011年の第10回「フォークジャンボリー2011 in いわみざわファイナル」をもって、惜しまれつつもイベントは終了しました。最終開催の前売券7千枚は、松山千春の出演が予定されていたこともあり、4月の一般発売からわずか1ヶ月後の5月上旬に完売しました。

DVD：思い出を再び

2002年から2006年までの公演内容を収めた5枚組のDVD-BOX「Folk Jamboree in SAPPORO・IWAMIZAWA 2002～2006」が発売されています。あの頃の感動を再び味わいたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

関連情報

yukky: 本イベントのポスタービジュアルを担当
フォークジャンボリー2011 in いわみざわ: ウェイバックマシン

フォークジャンボリーinいわみざわは、多くの人々の心に深く刻まれた、思い出の音楽イベントとして、これからも語り継がれていくことでしょう。

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