フサホロホロチョウ

フサホロホロチョウ (Acryllium vulturinum)

フサホロホロチョウは、キジ目ホロホロチョウ科に分類される鳥で、その中でも最大級の大きさを誇ります。学名は Acryllium vulturinum といい、英語では「Vulturine Guineafowl」と呼ばれています。この種は、他のホロホロチョウ属とは系統的に遠く、独特の特徴を多く持っています。

分布

フサホロホロチョウは、アフリカ中央部から東部にかけての乾燥した地域に生息しています。この地域は、彼らが生活するのに適した草原や林が広がっています。

形態

全長は60〜72cm、体重は1～2kg程度に達します。ホロホロチョウとしては比較的背が高く、体型は丸みを帯びています。頭部は小さく、他のホロホロチョウよりも翼、首、脚、尾が長いのが特徴です。

成鳥になると、顔には羽毛がなく青い皮膚が露出し、首は黒色になります。後頭部には栗色のビロード状の羽毛が生えています。この頭部と首の見た目がハゲワシに似ていることが、英名の由来となっています。首から胸にかけては、黒、白、コバルト色の藁のような長い羽毛が生えています。尾羽は垂れ下がり、先端には紫色のラインが入っています。

目の色は、成長とともに灰色から赤色へと変化します。雛には頭部に羽毛がありますが、成鳥になるにつれて失われます。

生態

フサホロホロチョウは、草原や林などの地上で生活します。主に木の実、草の芽、球根、昆虫などを食べています。興味深いことに、サルが落とした果実を食べる習性があり、サルの後を追いかけることがあります。

繁殖期以外は、20～30羽程度の大きな群れを作って生活します。走る速度は速いですが、飛ぶことは苦手です。夜間は木の上で眠ります。

巣は地上に作られ、一度に15個ほどの卵を産みます。卵は23〜25日ほどで孵化し、雛の世話はメスだけでなくオスも共同で行います。

亜種

フサホロホロチョウには、亜種としてムナジロホロホロチョウが知られています。ムナジロホロホロチョウは、中央アフリカの原生林に生息しています。



フサホロホロチョウはその独特な外見と生態から、鳥類の中でも特に魅力的な種と言えるでしょう。

もう一度検索