フランク・デュリックス

フランク・デュリックス

フランク・デュリックス（Franck Durix）は、1965年10月20日生まれのフランス出身の元サッカー選手であり、サッカー指導者です。主にミッドフィールダー（センターハーフ）としてプレーした彼のキャリアは、多岐にわたるクラブでの活躍や、国際舞台での関わりが印象的です。

来歴

デュリックスは地元クラブFCヴィルフランシュ・ボジョレーのユース段階からスタートし、ついにオリンピック・リヨンでのプレーを経て、1988年にASカンヌに移籍しました。彼のキャリアの中でも特に際立っていたのは、1993-1994シーズンでの活躍で、このシーズンには主将を務め、チームをリーグ6位に導きました。その成果により、『フランス・フットボール』誌からシーズン最優秀選手賞であるエトワールドール（Etoile d'Or）を受賞することとなります。

代表チームに関しては、1994年にEURO 1996予選の代表候補合宿に招集されたものの、実際の代表戦には出場しませんでした。デュリックスは、自身の絶頂期に代表に選ばれなかったことに不満を抱き、その後は候補招集を拒否するようになりました。彼は、その理由を「代表に自身の能力を見極める力がない」と考えていたからです。

1995年、彼はアーセン・ベンゲルからの誘いを受け、日本のJリーグの名古屋グランパスエイトに移籍します。名古屋では浅野哲也と共にセンターハーフの役割を果たし、攻守の要としてチームに貢献しました。デュリックスは1995年に、チームの初めてのメジャータイトルとなる天皇杯優勝に大いに寄与しました。特に、1995年3月25日に行われたジュビロ磐田戦でのJリーグ初ゴールや、8月16日にジェフ市原戦で見せたハーフラインを超えた超ロングシュートは、彼のプレースタイルを象徴するものとして印象に残ります。彼のJリーグでの成績は、72試合出場で16ゴールという成果です。

その後、デュリックスはスイスのセルヴェットFCやフランスのFCソショー、再びASカンヌでプレーを経て、2002年に現役を引退しました。彼の引退後のキャリアも興味深いもので、フランスで多国籍料理のレストランを経営しながら、持ち前のサッカー愛を忘れずに生活していました。しかし、2015年にベトナムへ渡り、ホーチミンに新設されたNutifood JMGの全寮制アカデミーでディレクターとして若手選手の育成に携わることとなりました。2018年にはベトナム人女性と再婚し、新たな人生を歩み始めました。

所属クラブ

• - 1984年 - 1988年: オリンピック・リヨン
• - 1988年 - 1994年: ASカンヌ
• - 1995年 - 1996年: 名古屋グランパスエイト
• - 1997年 - 1999年: セルヴェットFC
• - 1999年 - 2001年: FCソショー
• - 2001年 - 2002年: ASカンヌ

個人成績

• - Jリーグ通算: 72試合 16得点
• - その他公式戦: スーパーカップ1試合0得点、サントリーカップ2試合0得点

フランク・デュリックスは求心力のあるミッドフィールダーとして、国内外での輝かしい業績を残し、引退後もサッカー界に貢献しています。

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